花研コーヒーブレイク
イヌタデは?
2023.11.21
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
最近、道端でイヌタデをよく見かけます。散歩の途中でとある駐車場の水はけのあまりよくないところでみかけることが多いのですが、それなりに風情があるものです。
しかも最近は、ガーデンに意図的に植栽された園芸種のイヌタデも見かけるようになりました。
花穂が大きく、色も鮮やかで、草丈が低いことが道端イヌタデと異なるところです。
写真は赤い品種は、代々木公園のガーデンコンテスト会場で撮影したものです。時節柄か、ほかに赤く鮮やかな花は少なく、元気なイヌタデの濃い赤がとても良く映えます。背景となる木々は紅葉し、足元にさらさらとイヌタデの赤い穂をなびいている景色にはとても風情を感じました。
もう一枚の画像は白いイヌタデの品種。
苗ものとして大田市場の仲卸さんで販売していたので入手し、自宅に植えた観賞用のイヌタデです。今年の秋に買ったのですが、株が少し大きくなったので、花を切って写真のように花瓶に生けました。
葉に綺麗な模様が入り、きりりとしてカッコいいので気に入っています。撮影は活けてから1週間経過。10日以上経過した今でも元気で、ものすごく日持ちもいいようです。ボリュームはこのとおりですが、一本でも決まる素材でなかなかいいですね。
植物名にイヌがついているケースが多々あります。その由来については諸説あるようですが、イヌ(犬)が付いている植物は、人にとってそれほど有用ではないということからイヌがついているという説明が主流のようです。ツゲに対してイヌツゲ。ツゲは狂いが少ない材質として利用されていますが・・・イヌツゲも観賞用で利用されていますね。イヌタデですと、タデが有り、タデはお薬のような効果があるようです。
イヌタデは秋を象徴する花として古くから詠まれてきました。なんだかイヌがつく観賞用植物が多いのかもしれません。現代的にはすべての植物を有効利用しているところから今となってはイヌもなかろうと思います。
それではみなさま、ごきげんよう。