花研コーヒーブレイク
というふうにセンサー
2023.10.02
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
巷のコメントで「~というふうに思います」と締めくくることがよくあります。書き言葉ではなく、口語でのコメントで使われることがほとんど。かくいうアタクシもというふうに愛用者。
①-1「○○の時はこうするのがいいのではないかというふうに思います」
②-1「いまは○○だから、●●のような現象が起こるのではないかというふうに思います」
よく使うのですが、多くの場合、文法上も意味上も何の問題もなさそうなニュアンス語「というふうに」。
①-2「○○の時はこうするのがいいのではないかと思います」
②-2「いまは○○だから、●●のような現象が起こるのではないかと思います」
「というふうに」ナシで全然フツー。
しかし「というふうに」を付けると、少し柔和に断定を避けて表現することができるように思います。
③-1「○○選手は将来世界TOP10にランクインする選手であるというふうに思います」
と表現すれば、
③-2「○○選手は将来世界TOP10にランクインする選手であると思います」
よりは、実際にランクインするかどうかよりも、「そのくらいの実力がある選手と見ている」と定性的なことや推測が多く含まれることが伝わってきます。
「そんな向きがある」とか「そんな風だ」ということですね。
なーんて気になり始めたら、もうどうにも止まらない「というふうにセンサー」。巷でめちゃくちゃ多用されています。いや多用されているというふうに思います(笑)…数えていないので、わからない。感覚的なところが多いので「というふうに」を挿入しました。以前より愛用者が増えたように思いますが、いかがでしょうか。いやこれも憶測。
愛用者は年齢も職種も問わず、10代や20代のマイクを向けられた方から50歳前後くらいの方までは使っているシーンをよく見かけますし、リポーターさんや学生、番組コメンテイーター、政治家、研究に携わる専門家まで。ひょっとしてですが、「というふうに」は意見を主張を強く取られないための超便利ニュアンスワードなのでしょうか。自分自身で使うシーンを顧みても、すこし柔らかく表現した方がいいときに自然に使ってしまいます。つまり、調和、共生を図るために自然にニュアンスワードとして「というふうに」がよく使われるのではないかと。(あるいはお話しされる方のリズム感で使われることもあると思います)
はい、もうお気づきですね。このニュアンスワードの頻出は、色味でボケボケカラーや淡いニュアンスカラーが流行るのと同じ現象ではないかと思ったのです。「というふうに」は昨今の社会風潮から生まれた表現ではないかと勝手に想像。よって、このブログのカテゴリー指定に「トレンド」を加えさせていただきました。
トレンドというのは見た目やデザインばかりでなく、語感にも関係しているものだなというふうに思います。
その語感トレンドを生かしたネーミングも商品やマーケティングに生かしていきたいものですが、その話はまた別の機会に。
それではみなさま、ごきげんよう。
『フラワービジネスノート2024』はきっとみなさまの業務で役に立つというふうに思います。