花研コーヒーブレイク
秋はコスモスで一句詠んではどうか
2023.10.17
こんにちは。みんなの花研広場です。
コスモスがきれいな季節ですね。
ここで勝手に一句。
「コスモスが秋の空気をなでつける」
秋めいて乾いた風が吹くままに、コスモスはあっちを向いたりこっちを向いたりして風に揺られて咲いています。茎は湾曲しその様子が空気をなでつけるようだということをでした。コスモスは秋の季語です。
明治時代に日本に渡ってきたコスモスは、当時の歌人たちがえらく気に入ったようで、多数の俳句や短歌に詠まれ、そのことで日本中にかわいい花だという認知が広まったという面と、なんだか明治大正の印象がどこかただようようイメージがあります。
だがしかし、ここでコスモスを大いに利用し花き産業をも盛り上げようとするなら、コスモスは俳句との相性がいい、を利用するということではないでしょうか。秋の季語として定着したコスモスを大いに詠み倒し、七夕の短冊を超えるほどの存在にしてはどうかと思います。コスモスを飾っている商業施設にコスモスと秋をテーマに何か一句ひねり出してもらい、その句をお祭りの奉納金のように貼りだしてはどうだろう・・・。意外とコスモスと秋というテーマは詠みやすいと思う。
「夜風受け鳥肌たてるコスモスかな」(字余り)・・・急に涼しくなって、半そでをちょっと後悔するような秋の夜をイメージする
「コスモスが倒れた音はするかしら」・・・あちこちで倒伏するコスモスを見てふと心配がよぎる秋の夜
「入道は昨日のことかコスモスよ」・・・夏の入道雲を懐かしみながら、秋のコスモスに語りかけるおじさん。
「コスモスにそっと飛び乗るアキアカネ」・・・細くて折れそうなコスモスにトンボがひらり。
「遠くでも気づくサンマと秋桜(あきざくら)」・・・サンマは焼き魚にしたときの油の匂い、コスモス畑は印象派のような見た目で遠くからでもなんとなくわかっちゃう、この二つはスゴイということを詠んだもの。
意外と出来ちゃうのでお勧めしてみました。