花研コーヒーブレイク
シダ展はどうだったか
2023.09.26
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
過日、小欄でご紹介した17年ぶりに開催されたシダ展に行ってまいりました。
空気もさらりとした秋晴れの日曜日、筑波実験植物園で開催されました。大勢の方がお見えでした。若い世代では中学生くらいでしょうか、友達と来ているシダマニアもいて、写真を撮ったり連れと楽しそうに話している姿を拝見して、シダもなかなかやるなあと思いました。実力アイテムですよ、間違いなく。
展示は屋内、屋外とにあります。
屋内には世界中のシダが植生に合わせて展示してあり、屋外には日本の在来種が展示してあります。あまりにもたくさん見すぎて、なにがなにやら訳がわからなくなりましたが、改めて種類の多さに圧倒されました。
★屋外の在来種展示コーナー。ラベルがあってよくわかります。
フラワーアレンジメントで利用されているシダの事例もありました。おそらく、最も利用されている葉物はシダでしょう。また、シダといえば地面から生える羊、いわゆる「バロメッツ」ですが、なんとこちらも展示がありました。バロメッツは南方熊楠の『十二支考』で紹介されています。
★シダが花き業界でとても重要なことを示す展示
★動物が地面から生えてくると信じられていた伝説を紹介。
シダのもこもことした様子が羊に見えたようです・・・。
さて、シダはご存知の通り胞子で増えます。この胞子の“つぶつぶ”を周りにぱっと飛ばして子孫を増やしていきます。そのため、シダを展示してあるエリアの他の鉢植えなどにも胞子が飛び散って増殖していました。飛び散るのですから個体の保存には良さそうですが飛び散るということは他のシダとも混ざり雑種が出てくるのでこうした植物園でシダを保存するのはとても大変なようです。絶滅危惧種などはクローン培養で個体を維持しているようです。なんだか勉強しつつ園内を散歩して健康になったような一日を過ごすことができました。
帰りにお土産でシダの手ぬぐいを購入しました、たいへん優れたデザインで早速使っています。
★かなりかっこよくて気に入ってしまったシダの手ぬぐい
★珍しいシダ、知識不足で珍しさがわからないが・・・。シダなくてすいません。
★近くに展示してあるシダ(マツバランです)から飛んだ胞子から勝手に増殖した様子。
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★【続報】ヒガンバナ前線
この度初めて社外の方からヒガンバナ前線情報を頂戴いたしました。
JFTD石川様、ありがとうございました!9月22日(金)大雨のヒガンバナです(北品川)。
夜、雨、プランターの条件が3つ揃ったヒガンバナショットはかなりレアです。貴重なお写真をありがとうございました。
こちらもまだツボミが多いようでございますね。
それではみなさま、ごきげんよう。