OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

スポーツとローレル

2023.09.04

こんにちは。みんなん花研ひろばです。

 

2024年に開催されるパリ五輪のロゴマークが発表されています。一見、聖火をデザインしたように見える円形の中には、実はフランス共和国を象徴している女性像であるマリアンヌが描かれ、トリックアート(だまし絵)のような素敵なデザインです。アールデコ調のフォントで「PARiS 2024」と記されているのも、フランスらしくとても素敵なロゴマークだと思いました。

 

さて、オリンピックで勝利の意味でよく使われる植物といえばオリーブ。古代オリンピックで勝者に与えられた冠もオリーブでできていたと伝わります。混同しがちな植物でローレル(月桂樹)がありますが、古代ギリシャではローレルはさらにアカデミックで文化的な貢献に対する栄誉を称え使われていたようです。現在ではノーベル賞でオリンピックを通じてスポーツや社会に貢献した人物に授与される「オリンピック月桂樹賞」という賞が導入されています。

 

ノーベル賞までいかなくても、ローレルはスポーツや文化振興のロゴマークでよく見かけます。先週末、大田市場のお膝元である大田区の区民スポーツ大会の総合開会式があり、選手の行進にエキストラとして参加してまいりました。すると、掲げられていた横断幕の下にあったのは、・・・

・日本国旗(久しぶりに『君が代』を歌いましたよ、ええ。しかもめちゃくちゃ真剣に野太い声で。)

・大田区章の旗

・そして大田区章を元にデザインされた公益財団法人大田区スポーツ協会の旗

IMG_0618 IMG_0626

 

はい、こちらが大田区スポーツ協会のロゴマークです。

IMG_0624

 

よく見ると、大田区のマークの下に植物のようなものがデザインされています。ホームページで確認してみますと、

「組織の充実、発展のシンボルマークとして、鷲のはばたきにも似た大田区のマークを、古代ギリシャでのアポロの神の霊木としての月桂樹の葉でつつみ、団結、飛躍、名誉、賞賛などの意を表すものとして考案されました。」

とあります。ここでもローレルが使われていました。

 

区長のスピーチによりますと、昨年の第76回都民体育大会において大田区は男子は総合優勝の2連覇、女子が総合2位と好成績を挙げているとのこと。そして盛んなスポーツ活動を通じて、勝利ばかりでなく区民の健康推進という社会貢献を考えると、オリーブではなくローレルを採用した意味をよく理解できます。

 

こちらは選手宣誓のシーン。卓球の選手で都大会で優勝した方のようです。素晴らしいですね。

IMG_0623

 

このように身近なことひとつにしても、ローレルはスポーツを通じて文化の繁栄や人類の進歩に貢献した人や組織、活動を称えるにふさわしい樹木とされているのですね。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

 

pagetop