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8月ALL真夏日in東京:真夏の焼き芋から学ぶ

2023.08.31

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

本日は8月最終日。ニュースによると、観測史上初、東京では8月全日真夏日だったというではありませんか。ここ数日は朝晩の涼しさを感じられるようになりましたが、日中は31日間すべて30度超え、うち22日間は猛暑日でこれまた過去最多ですとな。花の生育も順調にはいかないわけですよ、これ(困困)。

 

さて、そんな暑さの真っただ中にあった8月12日付の日本農業新聞一面記事は「『真夏の焼きいも』の新常識」という見出し。

焼き芋を冷やして食べるとこれまたオツなようです。なるほど、セブンイレブンにも「冷たいまま食べるチキン南蛮」とか「冷たいまま食べるねぎ盛り油淋鶏」などの商品並んでいて、真夏でも売れる冬商材の開発が盛んです。

 

真夏の焼きいもについては全国各地でイベントが開催されているとか。ネットで過去の記事などを検索すると、2018年ごろにはすでにブームが始まっていたようです。

焼きいも製造機販売会社の方のインタビュー記事によりますと、「サツマイモの収穫時期が9月から10月。サツマイモは収穫後1か月から数か月以上寝かせることで甘みが増す。8月の時期は前年からたっぷり寝かせたサツマイモとなり甘みも最高潮。沖縄では8月にサツマイモが売れていた」と8月にヒットする理由と潜在ニーズを紹介していました。

 

改めて冷やし焼きいもヒット要因を分析すると、そもそも焼きいもがおいしいということが前提にあります。美味しいのだから売れるのです。ただ夏の暑い時期にほくほくと甘く熱いもが売れないという先入観があるかもしれませんが、実はそういうわけでもない。一年中ラーメンやカレーは人気で、お好きな方は大汗を書きながら喜んで召し上がるわけです。障壁になっているのは売る側の季節感という先入観ではないでしょうか。

 

また、甘みを品質と捉えれば、サツマイモの品質も良い流通のタイミングだったということも重要なポイントでしょう。すると、もともと評価が高く、夏場の品質が良いにもかかわらず先入観が障壁になって流通を阻害していた(多少なりとも)ことを覆したということでしょうか。

 

もしかするとこの事例はカボチャにも当てはまるのでしょうか。カボチャは通常秋に収穫し、甘みがます冬場に食べます。冬野菜のイメージがありますが、このかぼちゃを夏まで保管できれば12月の時点よりももっと甘くなって美味しいでしょうか。レモンはどうでしょう。収穫時期10月から春まで。貯蔵できなくはないが、劣化するそうです。するとやはり10月から4月ぐらいのフレッシュなレモンがいいのです。

 

この事例をいきなり花に当てはめるのはなかなか難しいのですが、意外性を逆手にとってマーケティングに生かすという点では、例えば8月が旬のセイタカアワダチソウはどうでしょうか。花粉症の原因と誤解されているがそれはよく似た植物のブタクサの方で、セイタカアワダチソウは虫媒花といって花粉は虫を介して広がる性質。つまり花粉は風で飛びません。外来種ですが、蜜源植物として人為的に日本にもたらされたようです。あちこちで雑草化し、いかがなものかと思うほどに繁殖していますが、昨今の草花ブームからすると風情を感じる向きもあるのではないでしょうか。

 

一年を通して流通があるが旬の花として提案してもいいかもね。

 

そんなことを考えてみた8月の最終日、『フラワービジネスノート2024』が無事印刷会社から納品になり、明日9月1日から発売いたします。

すでにたくさんのご注文をいただきまして、発売前からご注文くださいました皆様には弊社一同心より感謝申し上げます。明日から順次発送を進めさせていただきます。

 

今ならたくさんございますので、ぜひご利用いただけますと幸いです。

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それではみなさま、ごきげんよう。

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