花研コーヒーブレイク
【週末の一句】落下青栗
2023.08.26
こんにちは。週末のはなけんひろばです。
このページはみんなの花研ひろばですが、大田区のひろば(※)に行くと、マリモのような落下物があちこちに。
これはマリモのような剣先の柔らかいものではなく栗です。このひろばを歩いていると頭上から栗が落ちてくるのですから、この時期なかなかの恐怖街道です。
(↑大げさ。大丈夫です。ぜひお散歩にお出かけください。どこであるかは今日のブログの最下部でご紹介してます)
さて、青栗は秋の季語だそうです。立秋が8月8日ですからちょうどいまお目見えするのは時期に合っているのでしょう。
青栗の俳句を探すと、空を仰いだ時に夏空を背景にした栗の青さに秋めいた様子を見出して詠まれたものが多いようです。東京の8月はまだまだ真夏ですから、体感的には夏でも青栗を見ればもう秋の到来はすぐそこということでしょうか。
私もそんな季語がもつ印象を用いて、ちょっと何句か詠んでみたいともいます。
・青栗の 痛さが沁みる 手に絵筆
(落ちてきた青栗で右手を負傷しつつ、夏休みの宿題が終わらず慌てて絵を描く少年)
・手が付かぬ 晩夏の青栗 夏の宿題
(一句めと似ていますが、詠み手は高校生になりました・・・という設定)
・落ちる青栗 腹見せる蝉 ススキの穂
(暑くてももう秋ですな~と言いたい)
それではみなさま、厚さにお気をつけて良い週末をお過ごしくださいませ。
※大田区の広場とは「大倉山公園」(大田区)でした。