花研コーヒーブレイク
【ここほれわんわん活用塾★第7弾】こっそり見つけた潜在トレンド!気になる品目の直近5年の動向を知りたい~!
2023.08.30
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
今日は、久しぶりに【ここほれわんわん活用塾】第7弾開講します。
「潜在的なトレンドを私だけが見つける!気になる品目の直近5年の流通動向を調べる」方法をご紹介します。
今回は、気になる品目を「丁字草(チョウジソウ)」に設定しました。丁字草は東アジア、北アメリカを原産地としたキョウチクトウ科の多年草。多くは葉物として流通し、「丁」の字を思わせるその細葉が近年人気のアイテムです。
基本的な取引量や金額は、トップ画面「大田花き市況メニュー」の一番上にある「品目別実績」で確認することができます。
これをクリック。
続いて調べたい期間を入力し、分類を選択します。今回はひとまず2022年8月に期間を設定。切(切花)の草花類を選択し、検索をクリックします。
ここで草花類を選択するのはより早く丁字草にたどり着くためです。「指定なし」でも構いませんが、ほかの大品目の波に飲み込まれてすぐに「丁字草」という品目名を見つけることはできません。
先日の小欄でユーパトリウムについて言及がありましたが、ユーパトリウムなど年間取引金額がそれほど大きくないものは、大田花きの取引上は「その他の草花」としてまとめられています。そこでまずは丁字草も「その他の草花」にまとめられているのではないかとあたりを付けてアプローチするのです。
流通上、草花として分類されているものだけが、取り扱い本数順このように出てきます。(ちなみに「コード」、「名称」、「本数」、「金額」、「単価」など青字をクリックするとそれぞれの順番に並び替えができます)
その他の草花の隣の「品種」をクリックしますと「草花具体的にどのような品目が「その他の草花」に分類されているのかも知ることができます。
例えば「2022年8月~2022年8月」と1か月を指定した場合、「その他の草花」に分類されている品種は以下の通り表示されます。
詳細は目隠ししますが、スモークグラスやオミナエシ、利休草などが上位にランクインしています。
原則1ページに20品目表示されますが、このページにはお目当ての丁字草はないようです。
そこで、ページの右肩にある表示件数の「2」をクリックして次のページに進むと、丁字草発見!
2022年の8月の取扱本数は1,1330本。本数金額単価を確認することができます。
さらにはCSVダウンロードをクリックすると、データをダウンロードできますし、さらには「丁字草」という青字部分をクリックすると、前年対比を確認することができます↓
さらにはこの画面から、上中下旬の「旬別」、及び「県別」をクリックすると指定した期間に何県から出荷あるかも、「本数」「金額」「単価」「前年対比」をご確認いただくことができます。
それでは、いよいよ過去5年の動向を調べていきましょう。
この場面のまま、上部にある「検索期間」を変えていくと、最大5年分のデータを取ることができます。2023年現在から遡れるデータは2019年までですが、このページをご利用いただくと「前年」データも表示されますので2018年のデータもとることができます
このようにして、2019~2022年までの8月限定の丁字草の取扱数量と平均単価をCSVダウンロードし、以下のようにグラフにしてみました。
すると2018年と2019年には大田花きにおいて取引はなく、2020年から取引が始まりその後はどかーん!と増加していることが分かります。
これだけ増えたは何県からの出荷が増えたのかを「県別」をクリックして分析していただくことも可能です。
このように表示されますので、この期間においては既存の産地山形県が少し伸ばしたのと、前年対比のデータのない群馬県は新規で作付けして2022年から出荷を始めたこと、また長野県も1,056%の伸びですから、10倍ほど出荷を伸ばしたことがわかります。
う~ん、なんて便利なんだ。
このようにと利用いただくと、気になる品目の動向を調べてみると流行の兆しが分かるかもしれません。「私だけが見つけた潜在トレンドの芽」をチェックしていただくことができます。
ここほれわんわん活用塾第7弾でした。
また、ここほれわんわんの使い方などに関する過去の情報はこちらのブログからご確認ください
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ここほれわんわん | 株式会社大田花き花の生活研究所 (otalab.co.jp)
是非みなさまのお取引の強い味方として、ここほれわんわんをご活用いただけますと幸いです。
それではみなさま、ごきげんよう。
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