花研コーヒーブレイク
夏の自由研究 テーマをお探しの方へ
2023.08.02
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
夏の自由研究についてテーマをお探しの方はいらっしゃいませんか。誰からもお問い合わせはありませんが、花をテーマにする場合どういう内容がいいかなと思いまして、考えてみました。
一つには、花をテーマに「5教科視点」で事典をつくるのはどうでしょうか。
むしろ花のように多面的に価値が融合されたコモディティは、観察や実験など理科的な視点だけでは価値を生かし切れていないと思いますし、暑い外で毎日伸びたツルの長さを測ったりと花の数を数えるのも退屈なだけでしょう。
5教科視点であれば、ある特定の花の魅力を様々な角度から生かすことができます。例えばここではバラをテーマに取り上げます。
1. 国語的視点
バラが登場する有名な本や詩を書いた人はだれか。漢字表記とその意味、英語、トルコ語ではなんというのか
2. 算数・数学的視点
花びらの枚数、花の大きさ、品種数、生産本数、花の構造(フラクタル構造・・・バラの品種にはないか)など
3. 社会的視点
バラの流通、生産減少の社会的背景、輸入バラとの関係、世界におけるバラ生産と気候との関係、バラに関する歴史(マリー・アントワネットやジョセフィーヌたちのバラにまつわる物語、英国のバラ戦争・・・実際のバラとは関係ないけど)、英国の国花はバラとされているのになぜ商業的に切花を生産していないのかなど
4. 理科的視点
成長記録、バラの挿し木からの栽培、タネ撒きからの栽培(ローズヒップからタネを採るとか)観察、花の形状や特徴、構造理解のための分解と観察、花の構造のパターン(バラとランはなぜ構造がことなるのか)、バラにのある理由、花弁のないバラ、貫生花のバラ品種誕生の理由など
5. 図画工作視点
絵を描いてみる。これも観察の一つ。もしくはバラの名画を紹介。美術館で見たバラの絵もいいだろうし、見たこともなく現存しないバラを自分の頭の中から抽出して描くのもいいのではないだろうか。木工彫刻などでバラを描くなど。
6. 音楽的視点
バラをテーマにした音楽や歌。シューベルトの野ばら、マイク真木さんの「ばらが咲いた」についての研究。あるいは、バラをテーマに作曲をしてみるとか
など、一つのこと(花)には多面的な魅力があるということを研究発表するといいのではないかと思いました。多分、ローマ帝国の博物学者のプリニウスなら、Novus!(おもろい)と言ってくれるのではないでしょうか。
暑いので皆様ご自愛ください。ごきげんよう。