花研コーヒーブレイク
【ネタバレ注意!】花に詳しい人にとっては面白くないので見ないでください!
2023.07.28
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
ネタバレあります。
ありますが、花に詳しい人にとっては、「そんなの前から知っとるよ」的な内容かと思います。釈迦説すみません。
花のワンダーをワンダーとしてとっておきたい方も、閲覧注意です(笑)。
どんなワンダーかといいますと、昨日に引き続きドM植物ポーチュラカのワンダーです。
近くのホームセンターで3号を税込み140円で購入してみると、それぞれのポットの1品種、1色。1色のポーチュラカのタグが挿してあります。ところが6号鉢になるといきなり多品種、白黄色オレンジ赤ピンクて、えー。なんで。株元は一つに見えます。見えるんですよ、これ。枝は放射状に開いていますし、なんで6号ポーチュラカ多色??
ということで、園芸担当に聞いてみました。
そしたらね、挿し芽するんですって。多色に花が咲いてカラフルに仕上がるように。
じゃあめちゃくちゃ手間かかっているじゃないですか!6号767円でいいんですか?
「そんなもんだよ」
20年以上も日々鉢物の取引に携わる園芸担当は言っていましたが、アタクシテキニャーとてもお得な気がしてきましたよ。
しかもポーチュラカは和名をスベリヒユといい、食用に使われることがあるっていいますから、さらに素晴らしいではありませんか。茎と葉を食べるんですって。もちろん今、花き市場に流通する品種とは異なるのでしょうが、スベリヒユ属はスベリヒユ属。しかも江戸時代から食べられていて、貝原益軒の書物にも出てくるほどなのだとか。ゆでてお浸しにしたり、生でサラダのようにして食べたり。さらには、フランス料理では「プルピエ」という名前で使われることがあるのだそうです。おされじゃん、スベリヒユ。古今東西、スベリヒユが食されているわけですね。
「わたしは食べたことありますよ」
と割って入ったのはアタクシのウルサイ独り言を聞いていたボンソワール桐生。
なぬ。食べたことがなかったのはアタクシばかりであったか!?
「山形では乾燥させたスベリヒユを食べる習慣があるんです。スベリヒユのヒユが訛って、山形では『ヒョウ』というんですよ」
山形ではよく食べられていたようです。どんな味がするのでしょうか。
「あまり味はありません。そんなに強い味はしないので、味付けの調味料の味がする」
なるほど。乾燥して食べられるということは保存食にもなるということでしょうか。
しかも、ネット情報で恐縮ですが、オメガ3脂肪酸という栄養素を豊富に含むパワーフードらしい。恐るべしポーチュラカ。
ドMで暑さと乾燥に強く、お財布に優しく、花はどんどん咲くし、食べればオメガ3脂肪酸を含み栄養豊富、しかも保存食にもできるなんて、こんなパワープランツあります!?地球温暖化×砂漠化×人口爆発で食糧不足になったときに救世主になりえるでしょうか。
あいや、とはいえくれぐれも園芸店で販売しているポーチュラカは食べないでくださいね。食用に栽培しているものではありません。あくまでも観賞用です。
今回は、ポーチュラカの総合的な知られざる可能性とパワーについてご紹介しました。
暑さに気を付けて(うー、ハウスの中、何度なんだろ)、良い週末をお過ごしくださいませ。
それではみなさま、ごきげんよう。