花研コーヒーブレイク
「ぶちあたるんです」~はみ出した枝問題~
2023.07.21
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
太陽の力が増し、光合成が盛んになると街路樹等のグリーンの成長も旺盛になりますから、はみだし系の枝物にぶちあたる・・・そう、まさに「ぶちあたる」んです。特に顔。なにも顔や頭部じゃなくていいと思うのですが、はみだした枝に限りなぜかちょうど顔の高さだったりするんですよね。はみ出した枝問題を痛感することが多い昨今です。
さて、先日、『報道ステーション』という番組を観ていましたら、はみ出した枝を行政が強制撤去(刈り込み)するというニュースを紹介していました。改正民放により、いくつかの条件がそろえばはみ出した枝を取り除いてもいいというものです。民法233条3項に、「越境した枝について条件を満たせば切ることができる」と改正され、この4月から施行されていました。法の施行後、全国初となる執行があったとニュースになっていたようです。
これで少し枝が顔にぶちあたる機会が減るでしょうか。いや変わりませんかね。大田市場の周り、カヤのような草も含めて、ぶちあたり系の枝物や草、多いんですよね。人とすれ違うには十分なスペースがあるはずなのに、その認識ですれ違おうとすると、顔に枝や蔦が刺さるみたいな現象、よくあります。そして足元に生乾きのかわいそうなミミズちゃんたちが散乱・・・この光景あるあるです。冬は何の心配もなくすれ違えるけど、夏は歩みを止めないといけないみたいなことがあります。ある意味公害になりえるくらいはみ出しています。堅い枝物ですと怪我しますし、危ないですね。
さて、このニュースはたまたまで、もともとはその番組を観ていたのは、スタジオの生け込みが気になったからです。今旬を迎えているモナルダとペニセタムやセタリア(ネコジャラシ系の品目)を扇状に活けた作品が目に留まりまして。植物の生命力盛んな今のシーズン到来中は、何かと生活との接点が多くなりますね。
それではみなさま、ごきげんよう。はみ出した枝に注意して歩いてください。