花研コーヒーブレイク
青果物の機能性表示
2023.07.12
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
少し前になりますが、日本農業新聞6月5日付の一面記事に青果物の機能性表示についてのことが掲載されていました。
記事によれば、三ケ日みかんが生鮮食料品として最初に機能性表示をしたとのこと。当初は骨の健康に役立つ成分「ベータクリプトキサンチン」の表記だったそうですが、2020年にはさらにGABA(ギャバ;血圧を下げる効果)も加えてダブルでの表記になっているそうです。GABA成分をうたった農産物や目にいいというルテインという成分についてもよく耳にするようになりました。農産物においても、体にどのようにいいのかを示す方法が変わってきたなと思います。
花きについてもそういう観賞によるリラックス効果などを示す研究や事例が数多くありますが、野菜果物ほどの商売ベースになったかといえばそうでもありません。機能性という尺度で明示できるところまで至っていないのかもしれませんし、もしかするとたとえ機能などを表示しても比較対象(ブランド、産地)がないのかもしれません。それは産業規模の小ささも原因しているでしょうか。ある分野に強みがあるといっても、その優位性を示すためのその他大勢がいないと、強さの証明にならない難しさがありますね。観賞するだけでリラックスする製品が社会に増えたら花のもつ強みが輝くことでしょう。
それではみなさま、ごきげんよう。