花研コーヒーブレイク
カンガルーポーがいいね!
2023.05.12
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
「カンガルーポー」といえば、kangaroo paw、つまり「カンガルーの前足」の意味に由来するオーストラリア原産の植物です。
カンガルーの前足ってよく見たことありますか?
アタシャありませんよ、ええ。
でもいまどきインターネットですぐ見つけることができますので、ちょっくら見てみますと・・・
そっくりやないかーい!
カンガルーポーはカンガルーの前足とまるで同じ姿をしているのでした。形だけではなく、その質感も哺乳類感丸出しで、よくカンガルーポーといいましたねと称賛したくなるくらいです。(ほかにも「哺乳類感丸出し植物」いくつかありますが、また改めてまとめてご紹介したいと思います。)
しかし、kangaroo pawと英語で検索すると植物のカンガルーポーしか検索されません。動物のカンガルーの前足はkangaroo handsと呼ばれているのかもしれません(わかりません、想像です)。
カンガルーポーは「アニゴザントス」という強烈なインパクトのある名前で売られていることもあります。アニゴザントスて、これ。
カンガルーポーの学名なのです。カンガルーポーもいいですが、アニゴザントスもかなりな響きです。
さて、カンガルーポーといえば、昨年小欄でギリシャのマラトンという会社がめちゃくちゃかっこいい品種を開発していますねと紹介させていただきました。
マラトン社のカンガルーポーの品種を拝見していると、マーケットにおける無限の可能性を感じますし、国内生産は難しいのかわかりませんが、1日も早くバラエティ豊かな品種が流通してほしいと願うばかりでございます。
と思っていたら、つい先月、大田市場内の仲卸さんで、青く光る縦長の鉢植えがカッコよくて、近づいてみましたら、なんとアニゴザントスではありませんか!!
アニゴ!!
鉢物ですよ。しかも青系のアニゴ。これはまさにブームの兆しかと思って見ていましたら、翌販売日にはもうなかったので、即売り切れたのだろうと想像します。かなりレアでカッコいい代物でした。
すると、同じようにガーデンセンターでも鉢植えのアニゴを見かけました。青系ではありませんでしたが、こちらもなかなかカッコイイ。
なんともいえない形状と色が見事ですが、エイリアンの一派にも見えます。ひょっとしたら意思があるかもしれないと妄想を誘います。さっと顔面にとびかかって花粉を飲み込ませてくるかもしれません。
なんなら1979年公開の映画「エイリアン」に出てくる「フェイスハガー」にも見えます。地面に植え付けられたつぼ型の卵から飛び出したフェイスハガーが顔に張り付くのですが・・・似ているかどうか、“フェイスハガー”で検索の上、各自ご判断いただければと思います。
フェイスハガーの登場がもっと早く、オーストラリアで認知度が高ければ、カンガルーポーという名前にとって代わり、今頃フェイスハガーという名前だったかもしれません。
いや、それはないな。
いずれにしても、これからのアニゴザントスのマーケット進出に大いなる期待を以って注目しています。
それではみなさま、ごきげんよう。