花研コーヒーブレイク
赤いスイートピーの秘密
2023.04.25
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
弊社内に拠点を置く「赤いスイートピークラブ」というスイートピーの秘密結社があります。
あ、いえ、実は全然秘密でもないし結社的なものでもありません。親会社である大田花きの園芸好きなおとっつぁんが、自宅で赤いスイートピーを育てていて、種子が採れては欲しい人にあげて、もらった人はウキウキとタネを撒き、花が咲くはずのいまごろにはスイートピー生産の難しさを知るという緩めのヨコヨココミュニティです。しかも、もはやその活動は有名無実に近い・・・あるいは無名無実か、消滅か。
さて、市場流通ではスイートピーの流通期は終わってしまいましたが、おとっつぁんの自宅ではちょうどいま開花しているのではないでしょうか・・・と思いを馳せていたちょうど4月22日の朝日新聞に、なんとタイムリーにも「赤いスイートピー」を作詞された松本隆さんのコラムが掲載されているではありませんか。
聖子ちゃんに花の歌を書いてほしいという注文から「赤いスイートピー」が生まれたのだそうです。それにしても、なぜアヤメやカーネーションではなくスイートピーにしたのか。確かに、歌詞とスイートピーにあまり密接な関係が見られませんし、むしろ理由があったことに驚きです。
新聞記事によりますと、あえて先にユーミンに作曲してもらったメロディーに最も合う音韻だったからなのだそうです。花そのものよりも音韻が重要だったということですね。それにしてもこの曲のヒットのお陰でスイートピーは日本国民誰もが知る花となりました。布施明さんが歌われた「シクラメンのかほり」(作詞作曲・小椋佳さん)効果も同様でしょうか。松本さんご自身、花が出てくる作品はたくさん書いたけれど、人並み以上に園芸に傾注したことはなく、むしろ高校時代に園芸部で庭いじりがお好きだったのは筒美京平さんだったとあります。庭のバラをよく見せてくれたとありますが、ちょうど今のシーズンにお披露目していたのかもしれません。
さて、記事の最後に松本隆さんが生成AIであるChatGPTに「松本隆みたいに作詞して」と入力したら、「人工知能に代作を頼めるような時代は、(~中略~)到来していなかった」とありました。松本隆さん級の作詞はChatGPTをもってしてもまだまだハードルが高いということですね。
では、今「花の歌を書いて」といわれたら、ChatGPT的な機能は持ち合わせていないまでもChatHANAKEN(弊社)から一つご提案です。
もしリズム感の良い曲であれば「パンパスグラス」をモチーフにひとついかがでしょうか。「虹色のパンパスグラス」とか(笑)。
Pで始まる破裂音が2回と濁点、(実際は音便ではありませんが)撥音便的に「ん」が入り、ちょっとリズミカルでおしゃれな響きに思いますがいかがでしょうか。語感遊びみたいなものですみません。作詞の世界でも事実とイメージとの整合性を取ることは意外と難しいのかもしれません。
詳細は松本隆さんのコラムをご参照ください。昭和の名曲がどのように誕生したのかがわかり、とても興味深いです。
それではみなさま、ごきげんよう。