花研コーヒーブレイク
タイパといいつつ行列を作る謎
2023.04.17
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
タイパの話を小欄でよく取り上げております。人口のインパクトは大きくないにせよ、Z世代に象徴されるような若い世代の関心事や生活様式がどこに向いているかを知ることは、マーケティングにおいても経済においても重要なことでしょう。
さて、今日はなんとなく感じていたタイパの矛盾について。若年世代はタイパを重視するといいつつ、カフェ、リストランテやパンなどの特定のお店の行列のつくり方がハンパなくて驚かされます。自由が丘や有楽町、代官山のいくつかの店舗前には(きっとほかでも)、いつ通りがかってもナニゴトかと思うほどの行列ができています。時間は無駄にせず効率的に使いたい、でも行列はつくるというのが一瞬矛盾に思えたのですが、恐らくはそういうことでもないのでしょう。行列の価値があるお店には並ぶ、並んでいる時間はスマホを見たりお友達を情報交換したりするので、その時間も有効活用していますということなのかと思いましたが、Z世代のみなさま、これ、合っていますか。全然ちゃうでーという場合は教えてください~!
つまり、そのお店に並ぶ価値があるかどうかは、自分で決める。タイパの良し悪しは、個人の価値観によるということかと。
それが合っているとすれば・・・ですが、個の時代が加速しているように思います。それはきっと少子化という社会現象とも深く連動していることには間違いないでしょう。あらゆる資源がより少ない個人に集中していくわけですから、個は必然的に大切に、且つ尊重される傾向になります。一つの欧米化現象とも捉えることができるかもしれません。となりますと、あと数十年したら日本もファーストネーム+ファミリーネームの順に名乗ることがスタンダードになる日が来るかもしれません。
一人ひとりの幸せや生き方が尊重されていい時代になるかもしれませんね。一方で、思想の自由が行き過ぎて、犯罪等に結びつかないよう願いたいと思います。
それではみなさま、ごきげんよう。