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花き業界のお客様は誰か パートⅡ

2023.03.20

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

3月18日付の日本経済新聞に「切り花卸値コロナ前比3割高」の記事に弊社内藤のコメントが掲載されました。(詳細はこちら、もしくは当該紙をご参照ください)

 

今回のコメントにつきましては、そもそもインタビューに協力させていただいたのがきっかけでした。記者さんが昨今の単価高を受けて某生花店さまにインタビューをしたところ、

「“いいお客様しか残らなくなっていくからうちは全く問題ない”とおっしゃっていました。“安く仕入れて安く販売するスタイルが少なくなっていくでしょう”ということだったのですが、どう思われますか」という主旨の問いかけでした。

 

そこでお答えしたのが、高く仕入れて高級品として販売するお客様だけが花き業界のお客様ではないということです。安く仕入れて販売する生花店様もその先の生活者も、高級品としてご購入くださる方も、みなわたくしどもの大切なお客様で、そのような各規格の花を購入してくださる方がいらっしゃるからこそ、花き業界が成り立っているということです。

 

そういうアタクシもひとたび生鮮品を購入する立場になれば、たちまち値段に敏感に反応する消費者になります。何を食べたいかよりも何が安いかで食材を購入することが多いです。結果流通の旬と重なることがあるので、おいしいものに出合えるチャンスも多くなるのですが。

この週末も泥ネギ×根元から穂先まで×9-10本入り=198円で購入してきました。幼子を抱えるかのようなボリュームでしたが、この価格で買える幸せをかみしめ(ニヤッ)、自宅で無限ネギレシピでも考案しようかとウキウキして帰ってきたものです。そしていまも自宅で待つ長ネギたちのことを考えるとウキウキ★

 

花き業界にとっても、上位等級品から下のスペックまで買ってくださるすべての方がお客様なのです。それは小欄の3月14日にご案内しましたが、1世帯当たりの切花支出金額が、世帯収入に「比例しない」ことが示している通りです。様々な消費スタイルによってこの花き業界が成り立っているということを認識して、すべてのお客様に適った流通を実現していくことが重要なのではないかと思っておりますが、いかがでしょうか。折しも、本日届きました花卉園芸新聞の社説にも同様のことが書かれていました。

日経新聞のコメントの真意は上記の通りでございます。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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