花研コーヒーブレイク
モモといえばMOMO
2023.03.03
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
3月3日は桃の節句。
「モモ」といえば、花き業界ではもちろんハナモモをお勧めするのが鉄板中の鉄板です。
しかし、「モモ」と聞いてもう一つ頭に浮かぶのは、ドイツの児童文学作家ミヒャエル・エンデが書いた『モモ』です。原題も「MOMO」で、主人公の女の子の名前がそのまま書籍のタイトルに採用されています。人の話を聞くのが上手な主人公のモモちゃんはとても人気者で、みんな話を聞いてもらいたくてモモちゃんを訪れます。
ところがそこへ「灰色の男たち」がやってきて、おしゃべりや食事の時間を倹約させるえく、楽しくゆったりとした時間を奪っていきます。灰色の男たちに時間を奪われた人々はせかせか、イライラとするようになっていくのです。(多分そんな感じだったかと)
そこで本来のゆとりある時間を送れるよう、また大切な友人を灰色の男たちから救うためにモモちゃんが活躍するわけですが、なんだかこの話、コロナ禍の生活とも一部重複する部分があるように思えてなりません。
もちろん、外食や移動時間が減った分、時間にゆとりが出た人も多いと思います。ゆとりが出た分、勉強する時間を確保しやすくなった人も多いと思います。一方で、ゆったりとした外食やノミュニケーションの機会と時間を奪われたと感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。今年はコロナ4年目を迎え、そのような思いも徐々に薄れていき、いよいよ今月にはマスク着用も規制緩和の方向に一歩進み、ゆっくりとしたおしゃべりタイムも復活しそうです。
とはいえ、そこでまたゆったりとした時間のはずが一歩進んでまったりとなり(笑)、生産的なはずの時間が奪われてしまうことも懸念されるところです。コロナ禍はこれまでどのようなことに多く時間を費やしていたか、何をやめるとどのくらい別のことに時間を割けるのかに気づかさせてくれました。生産的な時間とゆったりと食事を楽しんだり、人とのコミュニケーションを楽しむ時間、あるいは自己研鑽を積み上げ、自分のリットルマスを充実させていくための時間など、バランスを意識するようになった人も多いのではないかと思います。不可逆的な時間をどう使うか、「モモの日」を機会に少し思いを巡らせてみたいと思います。
ちなみに3月3日は「ミミ(耳)の日」でもあるようです。
それではみなさま、ごきげんよう。