花研コーヒーブレイク
世界一グルメの日本のフード産業が目指すところ
2023.01.24
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
1月23日の日経新聞「スーパーマーケットが中食を強化」という記事から。食事のスタイルとして飲食店で食べる外食、スーパーや持ち帰り店で総菜を購入し家で食べる中食、おうちで作って食べる内食という3パターンに大別されるという前提。日経新聞の記事では、このうちスーパーでは中食を強化するという内容でした。
スーパーは、可能性でいえば3パターンすべてを強化筋として選択できると思います。一時期、スーパーやコンビニの一角でそこで購入したものなどをフリーに飲食できるスペースが開設されるブームがあったように記憶しています。コンビニではまだそのスペースをキープしている店舗も多く、重宝していると思いますが、スーパーでは減ったように思います。そして今は中食強化中。
外食産業はコロナ禍からの回復が厳しいところがあり、おうちで食べる需要が引き続き強い。とりわけスーパーが狙う中食は、外食に次ぐクオリティーの中食。飲食店が提供するレベルの味をおうちでお得に手軽に食べられるという需要を狙っているそうです。個人の食スタイルを振り返っても確かに共感できるかも!?便宜的にコストや贅沢加減から上中下に分けるとすると、「中の上」みたいな感じでしょうか。
日本は外食にしても流通する生鮮食品の質の良さからしても、世界一と自負できるレベルに突出して「おいしい国」だと思います。わたし自身が作り上げた文化ではありませんが、本当にこれは日本が外国からのお客様に対しても自慢できる大きなポイントの一つだと思います。
その日本でその外食のレベルをコスト抑えめ自宅で食べられるとなれば、実はちょっとした条件がいるというわけ。つまりこれはちょいと高くておいしいものだという認識がその食事を決める際に必要ということ。これまでのお惣菜レベルで作る手間だけ省けて、ふつーにおいしくいただけるというくらいであれば、この記事にあるスーパーの戦略はあたらないでしょう。となるとメインのお客様として想定しているのは「とても旨い!」を論じることができる一定の大人世代ということになるのでしょうか。もともと外食の頻繁におこなっていて舌が肥え、食事レベルにキープには手を抜かず、しかしながらそのレベルを維持するための調理に対しては手を抜く、あるいは時間を節約する。そのような層を取り込むという戦略ですね。
翻って花業界にそのようなマーケティングがあるのかどうか。このような層、あるいは似たようなお客様を想定した商品があるかどうか。そもそもスーパーで、クオリティを維持しつつ手間を省くような中の上ブーケ販売が成就するのかどうかなどと思いを巡らせた日経新聞の記事でした。
【編集後記】
同じく日経新聞1月23日号の7面に「ほぼ日手帳が海外でも評価」という記事がありました。確かに世界はデジタル化だが、手帳の需要もしっかりあるのですね。年末には「あなたの手帳を見せてください」というテレビ番組の特集がありましたが、若い世代でも紙媒体の手帳を持っている人がいて上手の活用していることを知りました。まあ全体的にはデジタルで管理している人が多いのかもしれませんが。
また、ほぼ日手帳は日本のミニマリズムデザインの良さが感じられ、世界でも人気だとか。弊社販売のフラワービジネスノートも、毎年多くの方にご好評をいただいております。手前みそですみません。二極化、ただしシェア分配は相応の差があるものの、紙媒体のアナログ手帳も需要ありと認識を深めた記事でした。
それではみなさま、ごきげんよう。