花研コーヒーブレイク
ホンサカキの本当に深刻な問題
2023.01.04
新年あけましておめでとうございます。
本年も引き続き弊社をご愛顧賜りますようよろしくお願い申し上げます。
さて、新年1回目の花研コーヒーブレイクは、「ホンサカキの本当に深刻な問題」から。
日本の神事には日本産ホンサカキ(以下「サカキ」)をという取り組みから、国内でもサカキの生産が広がっています。
ところが今、サカキの葉に白い斑点被害をもたらす新種の害虫「サカキブチヒメヨコバイ」が大きな問題となっているそうです。これはのサカキの葉に白い斑点 が生じる現象で、このことにより商品価値が著しく損なわれることが危惧されています。被害を写真で拝見しますと、肉厚でキレイな本サカキの葉の表面に、うじゃーッとびじゃーッと小さな白いぽつぽつが蕁麻疹のようにぎっしり出ているではありませんか!?これが蔓延するかと思うとかなり“恐ろし現象”です。実際に和歌山県各地でこの現象が確認され、 生産者から原因究明と防除の確立を求める声が多く寄せられているようです。
そこで、和歌山県林業試験場では原因究明と防除対策の試験を重ね、薬剤メーカーとも連携し、3種類の農薬を登録農薬として使用できるようにしたそうです。さらには、恐らく他県でもすでに発生しているであろうこの被害の拡大防止のため、防除マニュアルを作成しホームページでも公開しました。
〇サカキを加害する新種ヨコバイ防除マニュアル防除マニュアルはこちら
また、調査の段階でわかったそうですが、数年前、東京出張の際に靖国神社や明治神宮のサカキの状況を見たところ、既に新種ヨコバイの被害が蔓延していたそうです。最近は他府県からも被害の問い合わせが増えていますので、全国に被害が蔓延しつつあるのではと懸念されるとのこと。
これはかなり深刻です。
ご関係の皆様におかれましては、新種ヨコバイの被害にぜひご留意いただき、それらしき現象が見られたときには早めに対処されることをお勧めいたします。
防除に関するお問い合わせは、上記マニュアル内最終ページにある「和歌山県林業試験場 特用林産部」まで。
(弊社では対応いたしかねます)
それではみなさま、ごきげんよう。