花研コーヒーブレイク
アルゼンチンとフランスの国章から
2022.12.19
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
日頃サッカーを観るわけでもないのに、「にわか観戦者」が今日からFIFAワールドカップ「ロス」決定です。完全にサッカー熱に感染しました。決勝戦を楽しみにしていただけに、終わってしまうとすごく寂しい。どのようなスポーツでも、国別対抗戦というのは強烈な仲間意識が生まれ、国民全体を巻き込み盛り上がるものですね。まさに感染。決して生命を脅かすものではないのでパンデミックとまでいきませんが、世界中で観戦感染です。全く知らなかったサッカーですが、ワールドカップを機会に各国の注目選手や特徴などを知ることができて、新しい世界への入り口が開かれたように思います。
さて、そのW杯ではご存知の通りアルゼンチンが優勝したわけですが、アルゼンチンの国章(国旗ではなく、国章とされているもの)に描かれている植物、何かご存知でしょうか。
「アルゼンチン 国章」でデザインをご覧いただければと思います。
楕円を囲むように描かれた植物はゲッケイジュなのだそうです。「勝利と栄光のシンボル」だそうで、勝利に沸いている今みると、まさに36年ぶりのW杯優勝を称えるかの如く描かれています。
一方、フランスの国章はフランス国民のパスポートにも描かれているそうですが、こちらも2種の植物が描かれています。調べてみますと、一つはアルゼンチンと同じくゲッケイジュ。共和国の勝利を象徴しているのだそうです。そしてもう一つはオークなのだそう。つまりクエルカス。12月16日の小欄で、エンバペの故郷ボンディの街のロゴに描かれているのはクエルカスかなにかと書きましたが、クエルカス説濃厚かと。wiki情報ですが、クエルカスは「永続」または「知恵」を意味するのだそう。クエルカス(オーク)といえば、ワイン樽の素材にも使われますから、フランスの人たちにとってはとても身近で生活のパートナーのような樹木なのかもしれません。
「国章」で各国のデザインを見てみますと、多くの国で植物がデザインに使われています。
では日本の国章はどうかといえば、(明確には定められていないそうですが)いわずもがなお馴染みのあのデザイン。パスポートの表紙にあるキクの図柄ですね。八重のデザインは皇室の紋章になっています。皇室の紋章になったのはそもそもは後鳥羽上皇(昨日最終回を迎えた「13人の鎌倉殿」で尾上松也さんが演じたお馴染みのあの人)がことのほか菊を気に入ったからというのは有名な話ですね。とてもシンプルでわかりやすく、素敵なデザインだなと思います。
ということで、ワールドカップロスになった当日は、次のワールドカップなるものを探し求めてしまいます。
2023年にもワールドカップ開催予定のスポーツがありました。ラグビーです。
2019年に日本で開催されたラグビーのワールドカップは、開催国フランスにバトンタッチされ、9月8日から開幕になるようです。こちらも楽しみですね。
小欄でも何度もご紹介しているのでいまさら申し上げるまでもありませんが、日本代表チームのエンブレムはサクラがモチーフ。ほかの国でも、動植物を基にしたエンブレムデザインが多く、それらを見ていてもおもしろいですね。
それではみなさま、ごきげんよう。