花研コーヒーブレイク
【神代植物園】花研の推しポイント
2022.12.24
こんにちは。週末の花研ひろばです。
さて昨日の小欄にて、神代植物園内のショクダイオオコンニャクについてご紹介いたしました。
神代植物園は本当に興味深い植物園です。四季折々変化と発見があると思います。なにしろディズニーランドのように年パスもあるので、お好きな方は何度も通われていると思います。
今日は、わたしのフィルターを通して「神代植物園のここがオモロイ!」と思ったところをメモでご紹介したいと思います。
☆その1 「圧巻のパンパスグラス!」
パンパスグラスの巨大株があります。圧巻です。なんだか近くにいる人が小さく見えるほど。実際には高さ3mはあろうかという大変立派なパンパスで、これは一見の価値があります。
翻って市場流通を考えますと、パンパスは切りでも鉢物でも流通がありますが、近くに寄って葉に触れていただくと、パンパスの収穫がいかに大変かをお分かりいただけると思います。堅い刃物のような葉っぱが地際から2メートルくらいの高さまでありますから、これは凶器です。堅い葉はまさに堅い“刃”。ガラス質のギザギザがあるんです。
ガラス質の刃を持った派はうっそうと茂ります。この茂みに入り、切り出すには勇気と防備が必要です。公園では株の保全と、そして同時に恐らく見学者の安全確保のため柵があります。ボールなどが入り込んでしまうと大変なのでこの広場はボール遊びは禁止。
☆その2 「レオントキール・オバレイ」
レオンとキール・オバレイの株がありました。アルストロメリアの原種の一つだと思います。
アルストロメリア科ではありますが、切花でみかけるアルストロメリアとは一味違います。普通に野原に生えているわけではなく、乾燥地帯に生える種です。従いまして、植物園にあるサボテン・ユーフォルビアエリアに植えてあるのです。ネットで調べるとアルストロエメリア科ですが、乾燥地帯の岩場に這うように生えています。
ごくまれに市場でも切花を見かけますが、アルストロメリア1輪くらいの赤い花(しかもかなりドラマティックな赤!)が集まってボール状の一つの花序を形成するとても印象的な花を咲かせます。
☆その3 チチジマイチゴ
小笠原諸島の原種コーナーにありました。チチジマイチゴといいます。
ベビーハンズ(キイチゴの枝もの)の葉が蔦状になった感じです。直立せずに這うように生長する匍匐性で、葉のサイズも大きすぎずいいですね。
もともと、神代植物は東京の樹木を養生する場が由来だそうですのですばらしい木々があり、楽しいところでした。
よろしければお出かけくださいませ。
それではみなさま、ごきげんよう。
楽しいクリスマスをお過ごしくださいませ。