OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

輸入切花は増えているか

2022.12.14

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

 

市場流通のうち、ラフにいって輸入品率は2割くらいです。ここ10-15年くらいずっと2割くらいで推移していますが、実際には増えているのでしょうか、減っているのでしょうか。

 

 

はい、こちらがその答えです↓

import

2003年から回帰直線を引きますと、ほぼ輸入数量は変わっていないことになります。(年平均成長率0.7%、強いて言えば、わずかながら増加でしょうか)

 

しかしながら、起点を「2003年」にしていることにあまり意味はなくて、直近15年にすると明らかに減少傾向であることがわかります。

import15yrs

年平均成長率-0.7%。減少しています。

国産はもっと早いペースで減少しているので、必然的に輸入シェアは高くなる計算になります。

 

ついでに、10年に限定すると、さらに減少傾向であることがわかります。年平均成長率-1.9%。

importdecade

(以上データ元は「貿易統計」です。つまり全国。)

 

国産は96年の出荷額をピークに減少の一途を辿っています。最新データでピークの56.5%(2020年)。

決して輸入が増えているから減っているわけではなく、輸入も減少傾向であるということを考えれば、消費が減っているということがいえます。

 

消費も減っている、減っているんです。減少傾向であることに間違いはないのですが、わたくしども独自の仮説があります。

切花支出金額を見ると、直近の2021年は7,899円で消費税込みのピーク1997年の13,130円に対し60%。

 

しかし、ここでのクリティカルポイントは、7,899円は二人以上世帯のデータだということです。

実は単身世帯での支出金額は伸びていて(フラワービジネスノートData3参照)、二人以上世帯と単身世帯を合わせると、金額としてはコロナ前の2019年比で102%くらいと試算しています。つまり、コロナで個人需要が伸びたという仮説の裏付けを取ることができるのです。

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な~んていうイントロダクションから始まり、コロナ禍を経て変化した需要について、個人需要、法人需要、そして伸びた品目、伸びしろがある品目など、私どもの分析を基に、データから見る現在の花き業界と将来予測についてお話させていただけます。研修会講師等、お探しの方はお気軽にご連絡いただけますと幸いです。

 

メールアドレス hanaken★otalab.co.jp

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「講演(研修会)の相談」としてお問い合わせいただければと思います。

年度内はご希望の日程に添えない可能性がございます。できれば令和5年度以降にてご検討いただけますと幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

コロナの影響は、フラワービジネスノート2023にもまとめてあります。

0808ブログ用

 

それではみなさま、ごきげんよう。

大田花きの止め市は12月29日、年始は1月4日切花初市・宝船出航です。

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