OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

2023年の花のカラートレンド

2022.11.18

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

 

海外の花き業界ニュースサイトでは「フローラルデイリー」を引き合いに出すことが多いのですが、今回は「Thursd.」より。

こちらのサイトでは、世界中の花きに関するネタの中でも、先進的、芸術的な取組みが多く取り上げられています。芸術的活動については、昨今は社会の合わせ鏡みたいな環境への提案や、芸術家の爆発的な情熱の表現など多種多様ですが、いつも考えさせられる情報が詰まっています。

 

今回のテーマは割と直球です。来年のトレンドカラーの提案。「パッションレッド #C61A3E」をトレンドカラーとし、連なるカラーパレットを発表しました。

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パントンが毎年発表するトレンドカラーは、例年12月の10日ちょっと前くらいなので、それよりさらに1か月ほど前に発表するところにThursd.の戦略が見えますね。自分でひとおおりリリースしておけば、12月にパントンがリリースしたときに、ついでにもう一回検索され認知されるというシナリオです。
さて、今回のパッションレッドが流行るかどうかは仕掛け次第ですが、なかなか興味深いと思います。気持ちが重苦しいので情熱を、というのは心情的に納得できますし、赤を選ぶにしても、恐らくですが、ペイント、ペンキの赤というより、植物の赤い花弁を想起させる赤を選んでいるようです。色のコードを示す#C61A3Eを検索すると、ローズレッドという名前の色であることがわかり、その名のとおりややくすんだ感じもしますし、少し青みが入っている色目にも思います。
カラーパレットもくすんだ色味を基調に、ピンク、イエロー、パープル、それぞれの微妙にくすんだトーンが提案されています。このカラーパレットには、日本の方も違和感なく理解、活用できるのではないでしょうか。

 

先日、婚礼花材を多く扱う仲卸さんの店頭を見ていましたら、同じバラでもくすんだ中間色の品種は黄色、オレンジよりも価格が3割ほど高いのです。つまり、中間色でくすんだ感じは日本でも需要があるということです。まあ、秋色で季節の表現に適っているということもあるでしょう。

20221109-rose

 

本日のテーマとして、2023年のトレンドカラーについてヒントになりえることを取り上げました。

 

①「赤だ」と発表するメディアがあった。

 

②赤の中でも、ややくすんだ感じ、青みが入る赤が世界的にはいいようだ。(ここは全体潮流、従来潮流と同様)

 

この二点をお伝えしました。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

フラワービジネスノート2023はこちら。

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