花研コーヒーブレイク
●●●をめぐる妄想 ~北米科学者が開発を進めている秘密の”雑草”とは~
2022.10.20
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
10月14日のフローラルデイリーの記事によると、ナズナを油が採れる作物にしようという研究が進んでいるそうです。
日本の花き流通業界ではタラスピ、グンバイナズナとも呼ばれているこのナズナ。昨今のブームが到来するまでは、「畦道に生える生命力の強い、しかしそれほど農業には有害というわけでもない、ちょっとかわいめの雑草」(修飾語長いな)というポジションだったと思います。
ナノハナと同じアブラナ科の植物です。
菜種油(キャノーラ油)が採れるのナノハナと同じですから、油が採れるというのもなんとなく想像できますが、ナズナから採る油は食用ばかりではなく、動物の飼料にするとか、燃料用の油にするなど、多面的な用途が検討されているそうです。
すごいですね。
妄想ですが施設園芸用の燃料になったりして。
花き業界で雑草扱いされていたナズナが空前絶後の人気になるとは思ってもいませんでしたが、世界中ではもっとビッグなポジションに躍り出そうな植物として、ただいま猛烈に注目を集めているようです。
ある人はナズナを見て、「花瓶に生けてかわいく飾りたい」と思うかもしれない。
ある人はナズナを見て、「食べてみたらおいしいんじゃないか」と思うかもしれない。
ある人はナズナを見て、「食用油がたくさん採れそうだ」と思うかもしれない。
ある人はナズナを見て、「航空燃料として活用して、環境負荷低減を図ろう」と思うかもしれない。
ある人はナズナを見て、「バイオ燃料を開発して、一発稼いじゃおう!」と思うかもしれない。
既にこのうちのいくつかをナノハナは実現してしまっているわけですが、ナズナもまたとてもポテンシャルの高い植物と言えるかもしれません。
いま、生花店さんをあちこち拝見しますと、特に母の日前後はナズナを置いていないところはほぼほぼありません。ナズナなくしては、春のブーケが作れないというばかりではなく、将来はナズナなくては農業生産もおぼつかないなんていう時代が来るかもしれませんよ。
みなさまのナズナをめぐる妄想はどんな感じでしょうか。
それではみなさま、ごきげんよう。
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