OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

ムラサキと健康志向

2022.10.06

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

 

ポリフェノールといえばブルーベリーや、チョコレート、コーヒー、ワインなどに含まれるとされる健康成分を想起されるでしょうか。あるいは、それらの食材に共通する濃い色でしょうか。

 

日本は65歳以上の人口が3,640万人、人口に対する割合が29.1%です。この割合は、世界200の国や地域で比較すると最も高いのだそうです。マーケティング的にはこうした年齢層の方向けのサービスをどう展開するかが多くの産業にとって大きな関心事でもあります。さらには、その手前の年齢層である50歳台のうちから健康をテーマに提案してという戦略も多く取られているようです。50歳台向けのメディアとしてはハルメクという雑誌とWEB両方で展開するメディアがありますが(最近はテレビCMも見かけました)、年齢を重ねたときに気になるテーマが毎回わかりやすく掲載されておいます。ちょうど団塊ジュニアのトップランナーがちょうど50代に足を踏み入れたくらいの時ですから、人口のボリュームゾーンがちょうどハルメク世代に差し掛かったといっていいかもしれません。図書館の雑誌もなかなか人気で借りられないようです。
さて、どの年齢にとっても健康は重要なテーマですが、歳を重ねるほどにその実感は増すものです。そこで最初のポリフェノールの話に戻ります。ポリフェノールの抗酸化作用について取り上げられ、健康食品とポリフェノールについてのCMはテレビラジオで常時といっていいくらい流れています。健康とポリフェノールの相関関係について「刷り込み」されたことから、ポリフェノールカラーは健康を示す代表的な色合いとなったようです。

つまり赤紫、青紫系の色は健康に良いと説明なしに何となくパッと理解するようになったということです。野菜サラダでも紫キャベツを使うメニューが大変多いことと思います。確かに見た目の点からもありますが、赤よりもさらに濃い紫を使うことで、その潜在的な健康意識に訴求しているように思います。

 

そこに登場したのが、ムラサキ色のトウモロコシ。新聞で読みました。花業界でトウモロコシといえばグラスジェムコーンが代表選手。カラフルな色合いで二つと同じ模様がない個性的な商品として人気です。いろいろなカラートーンがあるものの、紫色系が多いでしょうか。先日小学生のための花育活動用に仕入れましたら、紫基調のものでした。日本の高齢化ビジネスは世界の先端を行っていると思いますが、こういうのは小学生の感性にもヒットするみたいで興味津々の様子。「食べてもいい?」と学校の先生に聞いていましたが、学校の先生は「自己責任で!」とまあまあ殺生な答えをしていました(笑)。召し上がるときには、食品スーパーなどから購入したものを召し上がることをお勧めします。

IMG_4495

コーンは軸が短いので、小学生が花瓶にそのまま生けるには少々不都合ありまして、こんな感じでワイヤーを用いて長さを足しました。コーンの軸に直接刺すには硬くて無理みたいです。

 

表参道にあるめちゃくちゃおしゃれで秀逸なデザインを提案される「はいいろオオカミ + 花屋 西別府商店」さまは、昨今ザクロやバーゼリアなどを釣った使ったこのようなデザインで実りの秋を表現していましたが、このようなトレンドの中、グラスジェムコーンのような花材も広く必要とされているのではないでしょうか。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

フラワービジネスノートのご利用はこちら。

0808ブログ用

 

 

 

 

pagetop