花研コーヒーブレイク
追加情報★菜の花について
2013.02.07
先日、食べる菜の花と観賞用のそれとは違うのかというお問い合わせについて、私どもで調べた結果を小欄に掲載させていただきましたが、業界の大先生でいらっしゃる宇田明先生(なにわ花いちば顧問)よりご指導をいただきました。
みなさま、こちらが真実です↓!!
「季節のハナナ。
関西ではナタネ(菜種)とよんでいます。
日本でのナタネ栽培品種は健康に問題があるといわれている「エルシン酸」を含有していたので食用には不人気。
輸入ナタネ(カナダ、オーストラリア)はエルシン酸が少なくオレイン酸が多いので、食用では現在の主流。
オレイン酸は健康に良く、マーガリンを始め多くの食品に使われています。
国内でも、農水省の研究所ではナタネの品種改良が行われ、エルシン酸が少ない品種になっています。
以前は、種苗会社のタキイさん、サカタのタネさんのカタログには切り花、食用兼用で記載されていました。
今は分けていますが、切り花用の黒川寒咲は食用になります。
切り花で出荷したり、つぼみをつまんで菜花で出荷(青果市場)する農家があります。
もちろん、タネは油糧にもなります。
ですから関西ではナタネといまでも呼んでいるのです。
ちなみに2月12日は“菜の花忌”。」
原則、観賞用の品種でも食べられるけど、それぞれの用途に重点を置いた品種が使われているということですね。
さすが宇田先生、ありがとうございます。
↑ハウスの外から圃場内を覗き込む宇田先生。
なんてお茶目なポーズなんでしょ!?
では、宇田先生の情報に基づき、次回は“菜の花忌”について書いてみましょうかね~。