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【続】マリー・アントワネットが愛した花

2022.08.26

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

8月18日の小欄で「マリーアントワネットが好きだった花は本当はバラではなかったもしれないって件」についてご紹介いたしました。

いやまあ、バラは好きだったと思いますよ。そのほかヤグルマソウも好きだったと本に書いてありましたって話。

そしてもう一つ、好きだった花があったみたいです。

 

それは、「ヒ」で始まる冬のあの花・・・!

 

 

 

 

「ヒヤシンス」です。

なんですって!その書籍によりますと、

「バラやヤグルマソウはもちろん、ヒアシンスも大のお気に入りで、1784年には22種の異なる色調の青ヒアシンスの苗を132個、7種の赤ヒアシンス72個、13の異なった色合いの白ヒアシンス78個、瑪瑙(めのう)色のヒアシンス36個、3種の黄ヒアシンス36個を注文した」とあります。

 

この文面通りに計算すれば、46色のヒアシンスの苗を354個注文したことになります。

っていうか、青だけで22種の異なる色調のヒアシンスって、当時からそんなにあったの!?と驚かされるばかりです。あるいはきちんと分類されていたのか、色が安定的に出現せず結果そうなっただけなのか。瑪瑙色って赤茶っぽいってこと?そのようなヒアシンスも商品化されていたのですね。

 

んじゃあ、それだけ植えるのにどのくらいの土地が必要か計算してみました。

例えば当時のヒアシンスの直径が14cmくらいとして(産地ウンチク探検隊で伺った志木フラワーさんの球根が15-16cmらしいので、1700年代後半はそこまで大きくないとする)、一つの球根の直径が4.5-5cmくらいと想定、10cm間隔くらいで354個を植えたとすると20列×18列で200cm×180cmですから、3.6平方メートル。ちょうど1坪くらいですね。鮮やかできれいだったでしょうね。

1坪といえばプチトリアノンの広さを思えば大したことないように思うかもしれませんが、その勝手ぶりに「自らのものではないこの広大な土地を治めているようだ」と周りから批判されていたようです。

 

そうでしたか、アントワネットが好きな花はバラとヤグルマソウとヒアシンス。冬はヒアシンスを楽しんでいたのですね。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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