花研コーヒーブレイク
【さんぽみち】テーマがいつのまにか植物になっちゃった編
2022.08.23
こんにちは。みんなの花研ひろばです
お盆休み、都内を散歩いたしました。
目黒区駒場にある日本民芸館に行ってみました。1936年に柳宗悦(やなぎ・むねよし)という日本を代表する思想家によって企画され、設立に至りました。「民藝」という言葉を作ったのも柳宗悦です。日用雑器や工芸品の素晴らしさに着目した美術館です。普通のおちょこなどが飾ってありますが、渋くてかっこいいのです。屋内は撮影禁止です。屋外の映像が調べると多く出てきます。
私はちょっと外して入口周辺を撮影しました。植え込み植物としてはシダが多くありました。丸い葉っぱがたくさんついた下草のような植物はゼンマイでしょう。お地蔵さんの周辺にもトクサや種類がわかりませんがシダ類が植えこんであります。雑器のデザインにもシダ類が取り入れられており、シダというのは重要な植物だなと思いました。
岡本太郎記念館にも行ってみました。港区南青山にあります。残念ながらお盆休みでした。
ここは岡本太郎のアトリエだった場所を美術館として開放しています。庭にはヤシ、それからカミヤツデが鬱蒼(うっそう)と茂る感じです。
岡本太郎といえば代表作に絵画や造形物が多いのですが、写真もよく撮ったそうです。川崎にも岡本太郎美術館があります。そこには絵画、彫刻のほかに岡本太郎が撮影した写真も展示してあります。沖縄で撮影した写真には現場を切り取った感があって生々しい感じがあります。今回はお休みだったので中に入れませんでしたが、外から見て南国を感じた次第です。
エスパスルイビトンTOKYOにも行きました。港区表参道のルイビトンの7Fが美術館となっているのです。
ラシード・ジョンソンという45歳くらいの気鋭の若手米国人アーティストの作品「PLATEAUS」(プラトーズ:「台地」の意味)が展示してありました。ジャングルジムのような構造物に様々な植物、本、シアバターの塊、カーラジオなどが配してあり、自身の多様なありようを示しているように感じました。あとで説明を見ましたら「アメリカの黒人の歴史、ルーツ、文化的アイデンティティと自身の経験を織り込んだインスタレーション」とのことでした。
面白いのが、その巨大な芸術作品を目で見た時とスマホなどで撮影した映像に大きな隔たりがあるということです(個人的印象ですが)。リアルで見たときはごつごつして、粗削りで武骨な感じもあるのですが、撮影したものを見るとすごくシャープでかっこいい感じになるんですね。リアルとバーチャル、その違いもまた近代文明の産物で、自分自身もそういう世界を漂っているというレトリックなのかというメッセージすら伝わってきました。さすがアーティストですね。
9月25日まで展示しているそうです。
散歩報告まで。
それではみなさま、ごきげんよう。