OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

世界の花トレンドは同質化

2022.09.08

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

 

海外の記事を拝見していて、つくづく世界トレンドは同質化、あるいは同時多発化していることに気づかされます。

 

【同質化例その①】ワックスフラワー増産の見込み

オーストラリアにHelix社というワックスフラワーの育種会社があります。南アフリカのワックスフラワー生産者が、オーストラリアの育種会社Helix社から種苗を購入して、切花の栽培に励んでいるということと、さらに南アフリカでの苗生産販売を進めているという記事がありました。益々日本向けにもワックスフラワーが増えると思います。Helix社は食品フレーバー用のワックスフラワーの育種もされており、その花はビールなどの香りづけにも利用されているそうです。ワックスフラワーの香りがするビールとは興味深いですね。いやその前にワックスフラワーの香りってどんな?いやさらにその前に、ワックスフラワーの花の部分の香りを使うとも限らないわけですが。

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ビールの話はさておき、南アフリカで増産されているということは、EUや英国、米国のマーケットのみならず、日本への供給も増加するだろうと思います。

 

【同質化例その②】サマーフラワー
サマーフラワーとは、もともと「夏の季咲きの花」の意味からそう呼ばれる草花系の商品群の総称です。アフリカで標高の異なる地域でリレー栽培されていることもあり、結果周年生産され世界中のマーケットに安定供給されています。このサマーフラワーを提案する動きはますます盛んです。屋外(アウトドア)に合う花(より野草に近い雰囲気を持った花)というのもポイントのようです。

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サマーフラワー生産のアフリカマーギンパー社(クラシック様経由)の産地ウンチク探検隊の記事はこちら。

 

 

【同質化例その③】芸術家の植物はスターチスやユートロキウム(北米のフジバカマ)
芸術家であるモナ・キャロンは、スターチスやユートロキウム(北米のフジバカマ)をビルの壁面に描く芸術活動を行っています。

サンフランシスコの芸術家で、活動の名前がWEEDS(つまり「雑草」!)。こうした小花類にインスピレーションを得ているところに時代の流れが世界的に同質だなと思います。日本でも小花多用を多く目にします。芸術家の頭にも小花がインプットされ、バラやカーネーション以外はその他の植物というイメージなのでしょうか。スカイスクレーパーに並びそびえたつ圧巻の壁画です。異質なまでの存在感。無機質で体温を持たない構造物に、生命が吹き込まれたような印象で、素晴らしいと思いました。

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ついでに、実は先日東京藝大の近くを散歩した折に、大学の外構の植栽を見てきました。

こちらは、2016年頃からの取り組みで藝大hedge(=生垣)というプロジェクト。武蔵野在来の植物を藝大上野キャンパスの外回りに植えたそうです。なーるほど、日本の芸術界も在来の植物で自然な感じでしたか。フムフムと思う次第です。

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それではみなさま、ごきげんよう。

 

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