花研コーヒーブレイク
暑さで集中力が途切れがちなときィ~!積読解消のための本
2022.08.15
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
暑いせいか、本を読んでいても集中力がないのかさっぱりページが進みません。図書館で借りても結局読み切る前に返却してしまいます。まさに死屍累々の積読(つんどく)状態の連鎖です。そこであまり読まずに済みそうな本を見つけました。夏の花を描写した素晴らしい絵の数々が掲載されている本です。
田中一村という画家の画集です。田中画伯は1908年に生まれ、50歳台に奄美大島に移住された日本画の画家さんです。今回借りてきたのは別冊「太陽」。
一村はパパイヤやソテツを墨で描いており、熱帯林に誰もいない孤独感が伝わってきます。
しーんとしたほどの湿度と孤独感、しかし聴覚的には賑やかなほどの虫の声や波の音、葉がこすれるような音が目の前の絵画から届くような不思議な感覚を受けます。
田中画伯は幼少よりその才能誉れ高かったにも関わらず、成功という栄誉を受けることができずにいたそうです。そこで心機一転、奄美に移住ということで人生の後半を奄美で過ごされたそうです。
事務所でクロトンを見かけました。熱帯を象徴するような葉物商品です。田中画伯はクロトンも描いています。奄美の日常としてクロトンに接していたことでしょう。
集中力のないときはこのような本に触れてみるのもいいものですね。
それではみなさま、ごきげんよう。