OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

北欧の夏至

2022.06.28

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

本日も花研ひろばにお立ち寄りくださいまして、誠にありがとうございます。

 

さて、先週6月21日は夏至を迎えていましたが、スウェーデンのBoden(ボーデン)という北極圏に限りなく近い地域に住む花研特派員から夏至イベントの様子が届きました。

 

動画最初の方で、中央でもぞもぞ動いて立ち上げられているのは夏至ポールとかいうもので、グリーンで装飾されたものなのだそうです。集まった人たちもグリーンや花で王冠を作り、太陽の力のお陰で生命力を持ったグリーンの力にあやかります。みなさん、たくさん食べて飲んで踊って楽しむようで、古代から続く伝統的な宗教行事なのだと特派員は説明してくれました。

 

この時に供されるものは魚や新鮮なジャガイモ、イチゴとクリーム、そしてもちろんビールやウォッカなど。昔の農家の共同体の民間信仰では、夏至の夜は一年のうちで最も不思議な夜とされ、自然の力がみなぎっているそうです。人の世界と霊界との境界はなくなり、この夜には驚くべきことが起こるという話がたくさんあるのだとか。

また、真夏の霧の中を裸足で歩いていると、一年間丈夫で健康でいられるとされたのだそう。夏至の特別な源泉を訪れ、その中の水を飲んで健康やパワーを得た場所もあるようです。

 

色鮮やかできれいな写真もいくつか届きました。長くて厳しい冬を超えて、最も太陽の力強い夏至を祝う様子が良く伝わってきます。

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夏至には宝物を探すにもいいようで、宝物が地上に出てきて人間の目に見えるようになるとされていたそうです。探し物が現れたとき、もし何も声にしなければ探し物は手に戻り、もし沈黙を破ってしまうと永遠に戻ってこなくなってしまうそうです。こんな北欧神話も神秘的でもあり、静寂や沈黙に価値が置かれていたのかなと思わせる言い伝えですね。

 

農耕社会では予言が一般的であり、とりわけ夏至には未来を予言するのに適していると考えられていました。夏至は愛の祝日とされ、将来誰と一緒に暮らすかを占うのも、この時期が最適とされていたんですって。しかもその方法は、7種類の花を摘んできて枕の下に敷き、将来の伴侶となる結婚相手を夢見るという方法で占うのだそうです。伝説によれば、花は黙って摘まなければならず、そうでなければ魔法が解けてしまうのだそう。夢の中に現れた未来の伴侶は、眠っている人の喉の渇きを癒すものを差し出す。その飲み物は、一般的な生活が豊かか貧しいかを示すものでもあるなのだそう。

どれだけ夏至を神聖視していたかよくわかるストーリーですね。

 

文化の異なる国の生活習慣はとても興味深いものです。

動画や写真にあるように花やグリーンを身に着けているところを見ると、生き返ったグリーンにいかに喜びを感じているかが伝わってきます。

 

花研特派員のファミリーがライラックの王冠を身に着けてポーズ。

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現地では今は白夜が続いていることでしょう。

夏が短いだけに、謳歌しているようですね。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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