OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

切り枝と切りバラ、生産量どちらが多い?

2022.04.04

こんにちは。泥油育子です。

各社新入社員のみなさま、ご入社、おめでとうございます。きっと今、わくわくに満ちて出社されていることと思います。何十年経っても、いつまでもいつまでも、そのわくわくを忘れることなく、業務に励んでいただきたいと思います。

 

さてさて、わたくしどもではそのような新入社員のみなさまやフラワービジネス関係の学校に新規ご入学のみなさまを対象に、花き業界の生産・流通・消費までが図解でサクッと理解できるような、研修・授業を行っております。本日は早速大田花きとそのグループ会社の新入社員さんを対象に、花き流通ABCをご説明いたしました。

毎年農林水産省や総務省、経済産業省など、国から発表された最新データを参照し、資料内の数字をアップデートして業界の現状を紹介していきます。

今日の研修では「こういう状況になったのは(あるいはこのような数字になったのは)初めてです」と前置きしてお話した内容がいくつかありました。そのくらいこの1-2年で業界で大きく変わったことがあったわけですが、その一つが国内の切花生産品目です。

 

昨年(2021年)の研修資料では以下のようなグラフをお見せしながら、国内の切花はどのようなものが生産されているかをご紹介しました。この時点での最新データは2018年産のものです。

2021

キク、カーネーション、バラが1位、2位、3位で、切花全体54%を占めています。世界の生産でも三大切花といえばキク・カーネーション・バラですが、国内でも同様でこの3つを四角で囲んで三大切花として紹介していました。(時に品目名のところをブランクにして少し考えてもらって頭に残るようにしています。)

 

ところが、今年の研修資料では少し変化が見られました。なんと、1位キク、2位カーネーションで、3位が切り枝、バラはその次の4位になっていたのです。

2022

 

とはいえ、切り枝というのは様々な品目の寄せ集めで1品目ではありません。農林水産省の分類でいけばこのように順番が変わりましたというご紹介です。

まとめるとこんな感じ。

cp

切り枝は生産が前年対比100%を超えて、データ上では国産カーネーションと同じ出荷数量になっています。一方、国産バラは生産量が前年対比85.1%と大きく減少したことで、数量上は切り枝がバラを上回ったということですね。バラが三大生産量から外れたのは、個人的な業界における短い経験からいけばデータを取り始めて以来、初めてのことのように思います。

毎年こうして研修を実施して、最新データを拾っているといろいろと気づかされることがあり、勉強になります。

 

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ちなみに、こちらは今朝のNHKラジオ「マイあさ!」のスタジオからの様子。バラをご紹介いたしました。

 


今日から、NHKの各番組キャスターは一斉に交代になったようで、NHKラジオもメインキャスターが三宅民夫さんから阿部渉さんに交代になりました。その初日に市場の様子の紹介とともに、おすすめ品目バラと葉物(ローゼラニウムとユーカリ★)とでスタジオのキャスターさんたちに花を活けてもらっちゃおうという企画。スカイプで画像をつなぎながら、キャスターさんのお手元を拝見して、花生けのコツについてご紹介したところです。お二人それぞれに生けていただく企画だったのですが、お二人とも迷いなく一度でバチーッと決まってさすがです!とてもお上手!

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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