花研コーヒーブレイク
伊豆に思う【その2】農業におけるIoT
2022.03.21
こんにちは。ボンソワール桐生です。
先日、伊豆の生産者さまを訪問する機会を得ました。その時に思ったこと第2弾です。前回は伊豆とナデシコは歴史的深いゆかりがあったということ。
今回取材でお世話になりました東伊豆のフラワーファームつかさの山田さんは、本当に優れたお方。(記事はこちら)
一つ一つかみしめるようなウンチクと、滑らかな所作がすばらしく、本当に頭が下がります。
私が興味深いと思ったことの一つは、ハウスの環境データをスマホで確認されていることです。
その昔、もはや20年近く前の話で恐縮ですが、バラの生産者さまのところによくお邪魔していたのですが、九州の某生産者様(それも生産技術SABCのうち確実にSクラスにランクされる素晴らしい方)にお話を伺いますと、ハウスの環境が心配で心配で家を空けることなどできず、全く旅行には行ったことがないとおっしゃっていました。宿泊を伴った旅行などできるはずもないし、日帰りとしても丸1日空けることすら憚られると。
農業生産というのはこのように大変で、ハウス内の環境データとにらめっこして最高の商品が作り上げられます。それが今やスマホでハウス内の環境情報がリアルタイムに入手できるとなりますと、これは大いにライフスタイルが変化する可能性があるわけです。スマートフォン一つで私たちの生活に訪れた変化といえば、一般的にはキャッシュレス決済やら何かの予約やら、飲食の注文、ショッピングなどができるということだと思うのですが、農業生産の方たちのライフスタイルをも大きく変えることができるのですね。
もちろん多くはスマホなどをツールとした使ったデジタル化で効率化や収益アップが図られるわけですが、そればかりでなく生活そのもの、ライフスタイルをがらりと変えることができるのではないかと思うのです。つまりこれはの生産者様のQOLといいますか、行きたいときに旅行に行けるなどの自由の獲得にもつながり、IoTの導入効果として極めて重要だと思いました。
もしかしたら、IoTを取り入れてこれまでの農業生産者様のライフスタイルを大きく変えた例などございますでしょうか。よろしければご意見をお寄せいただければ幸いです。
それではみなさま、ごきげんよう。