花研コーヒーブレイク
2月3日 節分
2013.02.01
今日は全国若手生産者の会。市場は早朝からいつになく大変な盛り上がりを見せている。
明後日2月3日はいよいよ節分。この前大寒だと思ったら、節分の翌日はもう立春。早くもあちこちに春の足音を感じていらっしゃる方もいるかもしれない。
2月3日この日、弊社発信の『花研手帳』では「今日の花」をヒイラギにしている。
漢字では、「木」偏に「冬」で柊=ヒイラギ。
モクセイ科の常緑小高木で、葉のトゲに触るとひりひり痛む(=疼ぐ・ひいらぐ)ことからこの名が付いた。老樹になると葉のトゲが丸くなるのだが、ここは人の性格と似ているかもしれない。
病害虫にも強いことから、日本人は鬼退治の霊力があるとして、また常緑であることから厳冬期の陽木として古より神聖視してきた。
だからこそ、この長く続く冬の邪気を祓う意味から、節分の晩にヒイラギの枝にあぶったイワシの頭を付けて門戸に飾る。ヒイラギを庭木として植えるご家庭が多いのも邪気の侵入を防ぐため。
ここでヒイラギ&“イワシ”である理由は、その臭いが強く鬼が退散していく・・・と考えられたため。またイワシは冬の魚で、冬を象徴することから、これの頭をとってあぶって傷めつけることで、冬を追い出すという迎春のイベントとしているという理由もある。
つまりヒイラギとイワシを門戸に飾るのは、春を迎えるお祭り行事。
この迎春行事は平安時代のころから始まったのだろうか、わからないが、これだけITが発達して、人々は迷信や根拠のない言われに惑わされることが少なくなった現在でも尚、このような古からの日本行事を大切に受け継いでいるところがまたすごいと思う。
因みに木偏に冬で柊(ヒイラギ)、そのほか木偏に「春」、「夏」、「秋」は何という字か。
「椿」「榎」「楸」・・・『花研手帳2013』の54-55ページをご参照ください♪