花研コーヒーブレイク
「寒い、寒い!なんでこんなに寒いんですか!」の何気ない一言で起こる想定外のコト
2022.01.17
こんにちは。泥油育子です。
本日はラジオ当番でした。(NHKラジオ「マイあさ!」~市場情報~)
フリージアをご紹介させていただきました。
#マイあさ 市場だよりは「#フリージア」。#大田市場花き部 #内藤育子 さんです。上品な甘い香りがただよってきそうなフリージア。切り花としても人気があります。https://t.co/KAaeY2iadC pic.twitter.com/QNi84Ep8qA
— NHKラジオニュース (@nhk_radio_news) January 16, 2022
スタジオにはピンクの一重のフリージアをご用意いただいたようで、フルーティな甘い香りがスタジオに漂っていたようです。
「幸せな気分になる素敵な香りですね。とても気に入りました。良い花をご紹介いただきありがとうございました」
と放送後にディレクターさんにおっしゃっていただきました。
次回のラジオ当番は2月14日です。よろしければ耳を傾けていただけますと幸いです。
さて、1月20日大寒を目前に、泥油は日々寒さとの戦いになっています。先月は公私ともにやや忙しさが増したこともあり、免疫力が低下したときに発症するという体調不良に初めて見舞われ、医者に駆け込みました。(コロナや他人様にうつるようなものではありませんのでご安心ください)
暑さに対しては昔から比較的我慢強いのですが、何より寒さが苦手な泥油。事務所で仕事しているだけで冷えすぎて手足がしびれるほど。そんな寒さにしびれを切らして(いや、しびれっぱなしですが)、
「寒い、寒い。なんでこんなに寒いんですかねー」
と思わず独りごちてしまいました。
すると、そのあとは想定外の展開が待っていたのです。
すかさず、ボンソワール桐生から叱責の一言が発せられました。
「何言っているんですか、泥油さん。
今年は寒いに決まっているんですよ。そんなこと半年も前からわかっていたのに、いまさら何を言っているんですか」
泥油。
「え。」(まじぽん? (*・.・*) !そういう返し、初めてなんですけど・・・)
ボンソワール。
「今年はラニーニョ現象で日本列島の周りの海水温度が低いから、寒くなりますよと気象庁から半年も前に発表されていたでしょ。
エルニーニョとラニーニョがあって、今年はラニーニョ現象が発生する見通しってずっと言われていましたよ。なんで寒いかなんて、ラニーニョ現象だからに決まっているじゃないですか。」(何言っちゃってんのよ的な)
泥油。
「そか。そー言えば、今年はラニーニャ現象で寒くなるって言っていましたね。でも12月中旬までそれほどじゃなかったので、ハズレたのかなくらいに思って失念していました。」
そもそもハズれないか。確かに中旬をすぎたくらいからひどく寒くなって、関東でも12月25日には雪が舞いました。そこでラニーニャの発表を思い出せなかった~。
どれどれ、慌てて気象庁のHPを見てみますとラニーニャ現象の発生確率は2021年11月100%、12月100%、2022年1月100%、2月で80%、3月で70%とあります。しかも1月後半から2月前半が寒気のピークだそうです。二十四節気の通りまさに大寒の期間が最も寒いときになりそうです。
同ページに、「(50%以上で)ラニーニャ現象が発生する(続く)可能性が高い」とありますから、こりゃピークアウトしてからも暫くお寒うございますな。通常に戻るのは5月くらいと思っておいた方がいいでしょうか。
「ところでボンソワール所長、ラニーニョではなくラニーニャですよね?」
ボンソワール。
「そうですよ。だからラニーニョって言っているじゃないですか」
泥油。
「“ラニーニャ”
・・・ですよね。にゃ。」
ボンソワール。
「当り前じゃないですか。ニャですよ。さっきからラニーニョって言っていますけど、なんだっていうんですか?」
泥油。
「はい、そうですね。じゃあ“ニャ”で。」
ボンソワール。
「ちゃんと言えてますよ。“ニャ”でしょ、“ニャ”!・・・ラニーニョ現象!」
泥油。
「・・・。」
大人と共通言語をやっとしゃべり始めた幼い子どもが「言っているつもりで言えてない」現象が起こりました。ここではこれを「ラニーニョ現象」と呼ぶことにします。
いずれにしても、花研としては「ここほれわんわん」の「花研カレンダー」コーナーでもお知らせしていたことですし、油断せずに気候をウォッチしていないといけなかったのに、今年寒いことを忘れてしまうなんて、花研ブロガーとしてあるまじきことでございました。(猛省)
今年寒いのにはワケがある。
ワケがあり、そのワケに基づいて生産者さんたちは日々思考を巡らし、不足のないように花きを生産してくださっているのです。
なんで寒いの!?なんて、決して気軽に独りごちてはいけないのです。少なくともこの花研内、農業生産業界では。油断してポロッと口にしただけで、生産性のない小競り合いが始まりますから(多少の生産性は期待できるかもしれませんが)、これまた厄介ですよ。
ということで、「“なんでこんなに寒いんですか!”は禁断のフレーズ編」をお届けしました。
それではみなさま、寒さにご留意の上、快適にお過ごしくださいませ。
ごきげんよう。