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来年の干支は寅 寅年の花は石竹(セキチク)がいいかも

2021.12.16

こんにちは。ボンソワール桐生です。

世界中に散らばる十二支に関する説話を縦横無尽に論じた書籍といえば、南方熊楠の『十二支考』。

2022年虎年を迎えるにちなんで読んでみましたが、ちょっと読めない文字が多すぎて途中で断念しました。そこでいつものように青空文庫!(著作切れの名文をネット上で展開している素晴らしいサイト)の著述をベースに気になることを検索してみました。

 

トラとくれば竹ですかねえ。なんとなく絵画でもそういう構図が多いような気がします。しかし、件の書物のトラの項には竹とトラの話はほぼない。トラは草むらにいるのだが竹林にいるという話がない。そういえば中島敦の『山月記』は古代中国が舞台の詩人になりきれない男がトラになってしまう話ですが、読み返してみると竹は出てこない。トラはそもそも東南アジア、中国、朝鮮半島にいたのですから竹が生えているところにいてもおかしくはないのですが。

案外と最近生まれた名画の構図があまりにも印象的なのかもしれません。

 

次にトラと植物との関係、とりわけ観賞用となりますと、石竹がトラと関係があるかなあ。トラを狩る人が、草むらで伏せたトラかとみて弓矢を放つと、それは石だった。石に弓矢が立ち、後に石竹(ナデシコ)となる。そういう古い説話があるそうです。仇討の古典である曽我物語の一説です。えいやっと一念あれば、石に矢が立つということですから、来年に向けてひしひしと決意ある人にはナデシコやカーネーションが干支に関連して縁起のいい花としていいかもしれません。以上、連想ゲームでした。

 

石に見立てた給水スポンジやシンプルな石のような歯ブラシ立てのような花瓶にナデシコを1本さして、おみくじかお清めの紙垂のようなものがついていたら、成功成就、合格祈願などの縁起物として販売できますでしょうか。

このようなストーリーが書いてあったらそれも価値になるかもしれません。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

 

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