花研コーヒーブレイク
納豆以上、ヤドリギ。
2021.12.20
こんにちは。泥油育子です。
先週、小欄で花研ブロガー1号ボンソワールがヤドリギを紹介したことに機会を得て、また昨日FMヨコハマのハナラボコーナーでヤドリギを紹介したこともあり、旬のアイテムヤドリギについて、知られざるヤドリギりの秘密について迫りたいと思います。
って、「秘密」でも何でもないんですけどね、ちょっと前回とは別の角度からご紹介したいと思います。
↑神奈川県の住宅街で撮影したヤドリギ。川沿いの桜の木です(多分)。この川沿いにヤドリギがどっちゃりついていました。ちょっと遠くを見れば、地域のランドマーク的な高木にもヤドリギ。こうして近所一帯にヤドリギが増えていくのは理由があるのです。
えっとまず、ヤドリギの実、潰したことありますか。
これはですね、心づもりをして潰すならまだしも、不用意に潰してしまいますとなかなか大変ですよ。
ということで、ハサミで切ってみました。
昨日のハナラボでパーソナリティのルナさんもおっしゃっていましたが、見た目がいくらなら、その触感もいくらな感じ♪
薄い皮に覆われその中身はグニッとぐにゃッとしています。
写真断面の緑色のものがヤドリギのタネです。
写真にあるように切ったときのかなりネバネバの糸を引きます。このネバネバ感はまさに納豆以上。糸はどこまでも引いて、いったい何メートルひっぱれば切れてくれるのやら。引っ張ったままにしておくと、糸状のまま速攻乾いて固まりました。芸術的な飴細工を思わせるほどの繊細さ。このネバネバにヤドリギの生命力のポイントがあるようです。
鳥ちゃんがヤドリギの実を食べても、タネがこのネバネバに守られて消化されずにそのままツルッと鳥から排出される。そしてこのネバネバで別の木に寄生して新しい芽を伸ばすという仕組みのようです。鳥ちゃんがあちこちの止まり木でぷっぷと出していくので、近隣一帯にヤドリギが広まっていくということですね。
そんな説明をFMヨコハマの番組収録中にしていたら、パーソナリティの朝海ルナさんに聞かれました。
「ヤドリギってどんな風に宿主にくっついているの?」
どんな風にって、どうな風だろう。言われてみたら確かに。意識してみたことなかったな~と。
お店で販売しているのは、ヤドリギの枝先を切った「ツマミ」のことが多いし、木に寄生しているのは高すぎてどんな風にくっついているかはなかなか見る機会がありません。
ということで、仲卸通りで観察してみました。
こんな感じ。
ありゃー、まるで宿主樹のふりしてんじゃん。
いもうなんだか宿主とヤドリギの境はほとんどわかりません。
宿主が白樺だとすると、ヤドリギは「アタシ、シラカバ」みたいな感じで生えている。しかもこんな自然に。
なりすまし加減が半端ない。
ネバネバ具合が納豆以上なら、なりすまし加減はオレオレ詐欺以上ですな。
じゃあヤドリギの断面図ってどんな?
ヤドリギの枝の断面はこんな感じ。
このようにして宿主から養分や水分を得ているのでヤドリギの切り枝も一応は水に浸けていたほうが長持ちすると思います。
ということで、今日は知られざるヤドリギの秘密について迫りました。
それではみなさま、ごきげんよう。良いクリスマスをお迎えくださいませ。
それではみなさま、ごきげんよう。