花研コーヒーブレイク
植物の香りでリラックス
2021.12.03
こんにちは。ボンソワール桐生です。
WEBメディアフローラルデイリーから植物の香りでリラックスという記事です。
タイトルは比較的ありきたりですが、記事画像をみるとスワッグのように束ねた植物の束とシャワーの映像。アロエベラ的な二等辺三角形の葉がドカーンと挿してあるのがまたおまじない的にも見せています。(写真1枚目)
なるほどなるほどと読み進めながらスクロールダウンしていきますと・・・
おーっとシャワールームにひっさげたユーカリのスワッグが!
スワッグにあてて香がついた水(お湯かな)を浴びるのでしょうか。そうでなくてもユーカリの香りをバスタイムで楽しむということでしょうか。
似たようなことは日本でも行われてきました。中国の習慣を輸入したものですが、日本では古来より重陽の節句の時にキクの香りを綿に移す為 着綿(きせわた)といことを行ったそうです。キクのすっきりとした香が着いた綿で体を拭うと、元気で長生きすると健康長寿を祈願したのです。キクの香は長持ちしますからね、香り長持ち=長生きという連想から生まれたことなのかもしれません、この解釈は勝手な想像です。
また、フィンランドのサウナでも白樺の葉のついた枝で体をぴしゃぴゃと叩くこともあるそうですが、これも植物の香りの効果を期待してのことのようです。そういえば、森林浴とフィトンチッドの効果を科学的に見出したのは日本の研究者、千葉大の宮崎先生。
うーん奥深い。
花き業界でいうスワッグというデザインはサウナグッズからの転用だったのかなあ・・・なんて思ったりしますね。そうしますと現代日本では菖蒲湯で、こちらはスワッグというほどどっさりとした花束感はありません、葉を2,3本束ねたシャープな感じです。もし菖蒲湯の伝統を今風に解釈するならシャワーを浴びるときに使えるようスワッグ風にクラッチブーケに構成を変えたらいいかもしれませんね。
もしくは昨今ユーカリの生産が増えていますから今のうちから上記のような用途転用も考えた方がいいかもしれませんね(農薬等の使用や履歴の検証は必要です)。
今日は風呂につかってゆっくり考えましょうか・・・。
それではみなさま、ごきげんよう。
御年賀用のニューバージョンもご提案しております。