花研コーヒーブレイク
花と緑の効能:病室に生花があると回復が早いの??
2021.11.09
こんにちは。雨模様東京オフィス泥油です。
雨の日の外出なかなかストレスがかかりますが、雨の音を室内で聴くのはこれまた乙なものだなと感じることがあります。雨が降っているときに小さなガラス温室のような温かい所にいると、雨の音を聞きながら眠くなってしまうこと、ありませんか??(もちろん身の危険を感じないレベルの雨の時です・・・)
ありませんね。すみません。個人的すぎる話でした。詳細は別の機会に。
さて、生花が病室にあると患者の回復が早いとか、窓からグリーンが見えるベッドとそうでないベッド(窓際ではないとか)とでは、退院までの日数が違うとかいう論文をいくつか見かけたことがあります。ただこういうのは、症状にも個人差がありますし、回復の早さを花やグリーンの有無だけで測定するのは難しい面もあるかなとは思っています。
医療業界は私たちにはなかなか手の届かない分野で安直に花や緑の効能をアピールできないときもありますが、本日は病院に花や緑があったらいいみたいよという記事を一つご紹介いたします。
appendectomyとありますから、虫垂炎、つまり盲腸の手術をした人を対象に行った研究でしょう。植物や花のある病室の患者の方が、ない病室の患者よりも術後の鎮痛薬の摂取量が大幅に少なく、また収縮期血圧と心拍数が下がり、痛み、不安、倦怠感が少なくなり、より肯定的な生理学的反応があったそうです。術後、植物や花のある病室にいる患者にとって、その部屋に対する肯定的な感情とより高い満足度があり、植物や花は効果的な補完薬である可能性があることを示唆しているとういことでした。
詳細は記事をご覧いただければと思います(GOOGLEで日本語に訳してくれます)。盲腸の手術は合併症が少なく、比較的術後の回復状況を比較しやすいようですが、痛みや身体的不快感、医療処置への恐れ、家族や友人からの孤立、医療関係者、病院設備など患者に複数のストレスを受ける可能性があります。多くの研究によると、患者が手術に対して大きなストレスを抱えている場合、より術後の痛みが増し、より複雑な術後の回復を経験するのだそうです。
植物や花があると回復が早いという結果は、術後のストレスコントロールに関係しているのではないかということです。術後の回復のスピードを促進し、入院中の生活の質を向上させるためには、可能な限り最善の治療を患者に提供するだけでなく、ストレスの原因を取り除き、心を落ち着かせることが重要。自然を見たり、植物が存在したりすることは、前向きな感情を高め、気になる思考をブロックまたは軽減し、ストレスからの回復を促進する効果的な前向きな気晴らしと見なされています。自然/植物が人間の健康に与える影響を評価した研究者は、人と植物の相互作用が生理学的ストレスの軽減をもたらすことを示唆しています。しかもこの緩和は非常に早く、ほぼ数分以内に起こります。自然/植物環境の人々は、ストレスからのより速い身体的回復を示しただけでなく、心理的、感情的、認知的健康の改善も示しました。およびさらに、自然/植物を見ることは、痛みの軽減、鎮痛剤の必要性の減少、手術からのより迅速な回復など、個人の健康上の良い結果に関連しています。
注意しないといけないのは、病院内での外科患者のストレスと回復に関する屋内植物を見ると健康上の利点があるという臨床試験は存在しません。今回の調査では、さまざまな医学的および心理的測定を使用して、病室の植物が盲腸手術の健康転帰に治療上の影響を及ぼしたかどうかを判断したレポートであるということです。
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最後にご案内です。年末年始の大田花きの営業予定が発表されました。
12月3日(金)フラワーオブザイヤーOTA結果発表&表彰式もご注目いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。
それではみなさま、ごきげんよう。