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花と緑の効能:『ボケたくなければバラの香りをかぎなさい』ってホント?

2021.11.02

こんにちは。泥油育子です。

衆院選投票日の10月31日は終日用事があったので、初めて期日前投票を行いました。総務省のHPを見ると期日前投票は平成15年12月施行されたとあり、不在者投票は昔からあったように思いますが、期日前というしくみができたのは意外と最近なんだなと思いました。期日前投票の会場は予想に反して混雑していました。考えてみれば本来はいくつかの投票所に分かれて投票するはずの有権者が1-2か所に集まるわけですから、混雑していてもっともな話ではあります。いつもの投票所より混雑している気がして、こんなに混んでいるのだから投票率はさぞ高いのだろうと思ったら、56.0%未満だそうで戦後3番目に低かったのだそうです。

わたしが目にしたものは部分論にすぎなかったわけですな。しかし、いまや18歳から選挙権があり、地域によっては高校に期日前投票所が設けられたところがあったようです。高校に通う18歳は投票所に行かなくても日常生活の中で投票できてしまうわけですから、これはなかなか若い世代の投票を促す素晴らしいアイデアと実行力ですね。社会の仕組みに工夫が図られ、これから徐々に投票率も上がっていくことを期待したいと思います。

 

随分前置きが長くなりましたが、今日は選挙の話ではなく花や緑の効果効能の話。

『ボケたくなければバラの香りをかぎなさい ~脳を刺激する生活習慣のススメ~』(ワニブックス)という本があります。東京脳神経センター専門医の天野惠市先生による著書です。天野先生は1941(昭和16)年にお生まれで、東京大学医学部医学科卒業後、1968年4月同大学脳神経外科教室に入局。米国エール大学脳神経外科、カナダ・マックギル大学、モントリオール神経研究所において臨床脳神経外科、神経生理学などの研究に従事。ご帰国後は東京大学医学部附属病院、東京女子医科大学勤務を経て、現在は様々な医療機関で脳神経医療に従事されていらっしゃるそうで、アタクシのような凡人からするとなんだか天上人のようなお方ですね。

そんな天野先生が「ボケたくなければバラの香りをかぎなさい」とおっしゃっているのですから、これはなかなか興味深いお話です。書籍は認知症予防について書いてあり、バラを香りをかぐといいという内容はこの本の中でも数ページにすぎません。しかしそれでも尚、この内容がタイトルに用いられるとなかなかキャッチーになりますね。

 

ボケないためには脳が喜ぶことをするといいのだそうです。そのひとつが1日1回3分でいいので自分が好きな香りのバラをかぐこと。「いい香りだな」と思うバラとまず正対し、よく眺めてから顔を近づけて香りをかぐのだそうです。最初は微妙な香りを探って、心地よさを感じたら深く吸い込むようにしてゆっくりの楽しむのがいいのだとか。

花でなくても香水やアロマオイル、お香などでも代用はできるけれども脳に与える複雑で良質な刺激という意味では、花の香りには遠く及ばないと天野先生はおっしゃっています。また高価な花である必要はなく、好きな花、好きな香りであれば、スーパーの生花コーナーで販売しているもので構わないと。花のある生活を習慣化するのが何よりいいとおすすめされています。

天野先生は「まさにボケたくなければバラの香りをかぎなさい。バラの香りこそが認知症回復の決め手です。(-中略-)日々の生活に少しずつバラの香りを取り入れることで明日からの人生に変化が起きます。満ち溢れる美しいバラとその優雅な香り。想像するだけでも脳が喜んでいますよ。」とその著書の中でおっしゃっています。

 

「バラの香りを取り入れることで明日からの人生に変化が起きます!」とは、なんてポジティブなフレーズなのでしょう。輝きさえ感じさせます。今まさにバラが美しい季節でもありますし、ポジティブなことを生活者をお伝えしながら生花をお勧めできるといいですね。

cov

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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