花研コーヒーブレイク
武井咲さんは、なぜタケイ「エミ」と読むのか
2012.10.19
もーこの世代になると、若い人たちはみんな同じに見えますな・・・。
まあ、でも1人くらい芸能人の顔と名前を覚えておこうと思ったのが武井咲さん。なぜかと言われても理由はないのですが。
不思議に思ったのが、どうして「咲」と書くのに「エミ」と読むのか。
当て字なのはわかるのですが、なぜその字を当てたのかってことです。
Wikipediaで調べてみると、どうやら本名らしい。そして、その字を当てた理由はご両親が「花が咲くように元気で笑顔が絶えない女の子になってほしい」という願いを込めてのことからだそうです。その願いの通り、2011年にはベスト・スマイル・オブ・ザ・イヤーに選ばれています。
受賞歴を見ると・・・あ、2005年にアタクシの名前がッ!
・・・・なかった。
見間違えました。
すみませんm(_ _)m
気を取り直して続きを読んでいただきますと、この「咲く」と「笑う」ということにつき、実は前日TVのザッピング中に拾った情報と重なりました。
なんでも「咲」と「笑」という字は中国から日本に入ってくる時に、意味を取り違えてしまいそのまま常用されたとのこと。
ナヌッ?!(@_@;)
つまり「咲」という字が「わらう」という意味で、「笑」という字が「花が開く」という意味だったということでしょうか?
その通りでした。
そもそも、竹かんむりには花が咲くという意味があるらしく、「笑」という漢字にはもともと花が咲くという意味であり、一方「咲」という字の口へんが示すように「わらう」という意味であったそうです。
しかし、中国ではこの2つの字は音も似ていて、花が開く様子と人が喋って笑ったりする様子とが似ていることから、日本に入ってきた時に取り違えてしまったようなのです。
古代中国では「咲」という字は「わらう」という意味でしか使われていなかったといいます。
早速、「咲」という字を『漢字典』(旺文社)で調べてみると、
「笑の本字(中略)。口もとをゆるめてわらう意を表す。転じて国語では特に花が「さく」意に用いる。
意味 わら-う。=笑
さ-く。花が開く。
中国音 xiao
同訓異義 『わらう』の同訓」
一方、「笑」という漢字を調べてみると、
「ア・口を開いて笑う
イ・にっこりする。ほほ笑む
ウ・よろこびわらう
エ・ばかにしてわらう
オ・花が咲く
中国音 xiao」
なんと「花が咲く」とあるではないか!まだ古代中国で使われていた意味を残しているということですね。
しかも中国音も本当に同様のようです。確かに、現在でも音読みは笑も咲も「ショウ」です。
「おしゃべりに花が咲く」と言ったりしますし、武井咲さんのように、花が咲くような笑顔と喩えられるように、笑うことと花が咲くことは、無意識のうちにイメージする行為や現象が似ているのかもしれません。(武井さんの場合は、ご両親がそのことを既にご存知で命名された可能性もありますが)
つまり、花を売るってことは、笑顔を売るってことにもつながるってことにもなるのでしょうかね。