花研コーヒーブレイク
花と緑の効能について
2021.10.26
こんにちは。泥油育子です。
みなさんは花や緑を見て、自分の生体反応が良くなることを実感したことはあるでしょうか。
泥油の場合は地方に出張にお邪魔し、緑の深い山と抜けるような青い空を目の当たりにした時に、胸のつかえがするすると溶けていくような感覚を覚えたことがあります。自分では意識していませんでしたが、都心でフルタイムで勤務しているといつの間にか肩や背中に力が入って、ずっと緊張状態が続いていたのだと思います。その光景を見た瞬間に胸の辺りに固まっていた何かがすーーーーっとほぐれて、さらには全身の血流が良くなるような感覚を味わったことがあります。緊張がほぐれていったのでしょうね。もちろんその生体反応をその時に数値で計測したわけではありませんが、きっとこのような瞬間は血圧、血流など健康状態を示す数値の何かは良い方向に調整されたのだろうと思います。
都心のコンクリートジャングルで(最近は緑化も推進されて、コンクリートばかりでもないかもしれませんが)、PCやタブレットに向かって10時間も12時間も働いていると、本人は意識しないうちに身体的な緊張が高まり、そのまま維持され本人の感覚としてはその状態がスタンダードになってしまうのかもしれません。
さて、「その話、わたしにも当てはまるかも!?」と思われた方に朗報です。屋内緑化推進協議会では、豊橋技術大学大学院 建築・都市システム学系教授松本博先生の研究結果「オフィスのおける観葉植物によるメンタルヘルスケアと知的生産性の向上」を発表しています。
ストレスや心拍数を低く抑え、作業効率・生産性を改善するとともに、唾液アミラーゼ活性値の測定によりメンタルヘルスにも良い影響を与えることが発表されています。
また、森林浴を行うことでNK細胞が活性化し、がんの予防につながる可能性があることが示唆されました。これも小欄で以前ご紹介した宮崎先生のチームの研究結果に基づくのですね。
それではみなさま、花と緑でごきげんよう。