OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

美しいバラの季節にマリーアントワネットの手紙で解明されたこと

2021.11.08

こんにちは。ボンソワール桐生です。

今日はボンソワールというペンネームを生かせるフランスネタです。

 

フランスの研究機関がマリーアントワネットに関わる手紙の解析に新しい手法を取り入れ、その結果新事実が判明したという記事がネットにありました。マリーアントワネットといえば花業界ではバラとイメージが結び付きやすいでしょうか。池田理代子さんの漫画「ベルサイユのばら」の影響が大きいと思いますが、これもまた名作ですね。池田さんの漫画を原作とした宝塚の舞台を一度観たことがありますが、そちらも素晴らしい演出構成でした。

あら、すみません。脱線しちゃいました。

 

さて、元に戻りまして、肝心のフランスの研究機関の成果についての記事はこちらから。

その手紙はマリーアントワネットがフランス革命のさなかにスウェーデン伯爵ハンス・アクセル・フォン・フェルセンに送ったものとされていた。しかし昨今の研究でフェルセンが王妃へ送った手紙の複製であることが分かったそうです。その研究チームによると手紙に使われたインクをX線蛍光分光法で分析したところ、伏せられた箇所には「最愛」、「愛する人」、「狂った」、「あなたなしではいられない」といった文章もあったそうです。

科学が進み真実が解明されるのは素晴らしいことと思いますが、人間世界のやわらかい秘密が明らかになるのは好ましいこととは言い切れないように思います。悩ましいことながら。

200年も前のこととはいえ、現在に繋がっていることもあると思うので、秘密は秘密で良かったかもしれません。しかし、「解明された」というところにまた科学の進歩の意味があるということでしょう。
ま、過ぎ去ったことは泡ぶくのように、鴨長明でいきたいですね。

 

ところで、花時間の最新号が発売されています。花きの品目別にアレンジやブーケが制作され、パラパラとめくるだけでも非常に勉強になる一冊です。以前はバラやダリアのような装飾の中心にくる花にフォーカスした特集が多かったようですが、今回は数十種類を取り上げています。花きのトレンドを俯瞰したような編集内容ですから、業界の人ほど面白い発見があるのではないでしょうか。私はネイティブフラワー類、ピンクッションのページが印象的だったなあと。マルチカラーのネイティブブーケでかっこいいですよ。

それではみなさま、ごきげんよう。

 

フラワービジネスノートはこちら。

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