花研コーヒーブレイク
プロスペクト理論が花き販売に補償サービスという視点をもたらした
2021.10.29
こんにちは。ボンソワール桐生です。
あー経済学勉強しておけばよかったー。浅はかなり!
なんて反省する日々ではありますが、後悔先に立たず。気づいた日から日々勉強を重ねるしかありません。
そこで最近知った「プロスペクト理論」について。「損は大きく感じて、得は小さく感じる。そのため人は損をすることを回避するよう行動する」という行動経済学という分野の理論だそうです。
直感的になるほどと思います。事例としては、資産運用しないと老後が・・・というものです。また、商品購入後、ご満足いただけない場合には返金保証します販売手法もまさにこれ。
そこで切花の話。そうです。切花の日持ち保証があると安心して花を購入いただけるというのもプロスペクト理論に当てはまりますね。世の中に数多くあるのです。それだけ汎用性の高い強固な理論といえるでしょうか。
ところで、切花の日持ち保証販売だけに使うのはもったいないのではないでしょうか。例えば、植物を飾らないことで気分が塞ぎ、何か必要もないものまで爆買いしてしまうリスクを観葉植物を飾ることで回避できますよということが上手に宣伝フレーズとして言えるといいかもしれません。ややグレーゾーンなフレーズなので、表現の仕方には気を配らないといけませんね。
では、返品補償を謳いましょうか。苗ものを適切な管理条件下で、それこそトマトが収穫できなかったら苗代を返金します・・・ということは考えられます。レンタルグリーンはある種の返品補償かもしれませんから、繰り返しになりますがプロスペクト理論に基づいた強固なビジネスモデルなので現在も通用するビジネスモデルなのかもしれません。コチョウラン鉢物の安定した強さもそうかもしれませんよ。これさえ贈っておけば相手が満足されますよと言われると、なんとなく失敗したくないからそうかなとなります・・・。なるほど、お祝いでいつもコチョウランを贈るするのもプロスペクト理論に基づいた選択といえるかもしれません。
それではみなさま、ごきげんよう。