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北米の花き生産統計チラ見から

2021.10.21

こんにちは。ボンソワール桐生です。

USDAとはアメリカの農務省ですが、米国内の花き生産統計データ2020年版が本年5月に発表されています。

北米でも花き類の需要が高まったというニュースが多々ありましたが、統計データ上はどうかちょっと気になるところです。詳細はリンクをご覧ください。

資料のタイトルの通り、2020年花き農産物の統計サマリーです。この資料から更に部分的にかいつまんでみます。ざっくりですみませんが、生産面積としては切り・鉢・苗でのトータル前年比マイナス。生産物の売上は、苗もの(一年草、宿根草)は売上プラス、観葉はプラス、花鉢マイナス、切花マイナス。ただし調査対象が面積の場合年間売上1万ドル以上、売上は10万ドル以上の農場のようですから、最近北米で増えていると思われる草花農家さんらは該当していないと思います。観葉はプラスと書きましたが、卸売ベースで122%だったようですからすごい増加だったのかなと思います。
日本の統計と違いますところは、苗ものが詳しいところです。ペチュニア、パンジー、マリーゴールド、インパチェンス、ゼラニウムなどの分類があります。農水の統計では、花き類の1%以上の売上シェアがある品目の統計データを公開すると聞いてますので、苗ものではパンジーのみ対象品目です。日本の令和2年2020年の作付け面積、出荷量の統計はこちらです。

日本では鉢物、苗ものの生産面積は2019年比で拡大していないのですが、観葉植物の出荷鉢数が前年の113%だったようです。日本において観葉植物は不足気味のようです。機会ロスが出ないように業界としては鉢数流通数の底上げをはかり、あらゆる売り場に商品が行き届くようにすべきなんでしょうね。

 

フラワービジネスノート2022は国内花き業界のデータがひととおりわかりやすく示されています。きっとあなたの懐刀として役立つことでしょう。

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