OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

ウィンブルドン現象

2012.08.03

オリンピックのテニスの試合を見ていて、“ナンカおかしい”と思ったが、その理由が分かった。

 

テニスウェアがカラフルだからだ。グランドスラムのウィンブルドンといったら、ほかの全豪や全米、全仏と異なり、テニスウェアは白を基調にしたものでなくてはならないという決まりがある。全米や全豪はハードコートだから青だったり赤だったり中継画面がカラフルな上に、プレイヤーのウェアも結構ファンシーだしファッショナブル。なかなか目にまぶしいのだが、全英だけは天然芝の優しい緑に白いライン、プレイヤーの白いテニスウェアと爽やかで、印象がほかのグランドスラムと異なる。

同じウィンブルドンの緑のコートで試合をしながら、カラフルなテニスウェアがミスマッチでいつもと違う景色に見えたのだ。

全英テニスで白着用が義務付けられているのは、英国がテニス発祥の聖地であるから、その伝統に則り敬意を払ってという理由だ・・・と20年くらいずっと思い込んでいたのだが、wikipedia情報によると、どうやら1884年開催の初代優勝者が白いウェアを着用していたかららしい。

 

 

さて、そのウィンブルドンのコートで開催されるオリンピックゲーム、肝心の英国はどこまでいくだろうか。

「ウィンブルドン現象」という言葉を聞いて久しくなったが、この言葉の発祥はもちろんここウィンブルドン。もともとはテニス発祥地である英国お膝元の大会でありながら、英国選手はなかなか勝ち上がれず、外国選手ばかりが活躍するといった現象が喩えられた言葉。主に経済用語として地元のマーケットを外の資本企業に奪われる状況をいうのに用いられた。

 

しかし、ウィンブルドンが喩えに使われたものの、この現象は英国生まれの多くの競技において見られることである。英国で生まれた競技といえば、サッカー、テニス、ゴルフ、ラグビー、クリケット、卓球、ボクシング、競馬、スヌーカーなどなど。しかし、なかなか英国人(チーム)が伝統的に強いという競技が少ない。

そうそう、日本の大相撲も今となってはウィンブルドン現象か。

 

今回のオリンピックも開催国であるにもかかわらず、メダル獲得戸数の目標は前回の北京大会同様と控えめだ。現在までのメダル獲得数は、1位米国、2位中国、3位日本と続き、英国は7位。今回のオリンピックを通して、開催国として英国にウィンブルドン現象が訪れることなく、たくさんメダルを獲得するよう応援している。

花業界×ウィンブルドン現象に関しては、また別の機会に♪

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