花研コーヒーブレイク
オリンピック ビクトリーブーケ
2012.08.02
オリンピックのビクトリーブーケについて、7月11日の小欄に引き続き第2弾。
メダリストに渡されるブーケは、日本の選手も相次ぐメダルラッシュから、新聞紙の一面を大きく彩る写真のお陰で、目に留められる方も多いと思う。
ビクトリーブーケは20cm×25cmサイズで作られており、見た目にもインパクトがありロンドンオリンピックの活気を反映してデザインされているものらしい。
デザインは「ジェーン・パッカー」のクリエイティブ・ディレクター、スーザン・ラップワースさん。26競技302種の競技があり、制作総数花束4800個。
会場には花を保管しておくような冷蔵庫もないため、温度変化に耐えられるよう丈夫な花材を使用しているとのこと。
バラの色はピンク、黄色 、オレンジ、グリーンを使うが、これらのビビッドカラーの取り合わせは、ロゴマークのカラーを反映しているばかりでなく、見た目のインパクトを高め、メダリストたちの勝利の瞬間を引き立てている。
これらの色のバラのほかに、イングリッシュラベンダー、ローズマリー、アップルミントとムギがブーケに使われている。
英国はバラの原産地ではないが、国民の気持ちとしては英国の花はバラ。ところが意外にも、英国では現在バラを商業用に生産しているところがないので、このオリンピックのブーケ制作用に国内でバラ生産を委託したのだとか。確かに、ブーケの花材はすべて国産でと開幕前から謳っていたが、そういう理由だったのだ。
ここで弊社の所長がポツリ・・・「だからあんなに頭が小さいのか」
高温で小さいというというもの考えもあるかもしれないが、株が若いから輪が大きくならないとみたようだ。
なるほど。
大きさは全く問題ではないのだが、そのような裏事情を考察すると面白いものだなと。
でも、柔道で金メダルを取られた松本さんのブーケのバラは、結構大きいな。