OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

「お姉さん」じゃないんだけど・・・

2021.05.28

こんにちは。久々のボンジュール内藤です。

 

最近、「お姉さん」と呼びかけられることがことが立て続けに何度か起こり、むしろ動揺しました。先方は必要に迫られて、初めて会うこの中年をどう呼べばいいかわからず、苦し紛れにそう呼びかけたのでしょう。

この「お姉さん」てナンダロ。お姉さん事件の一度は、目深に帽子を被っていたため顔はよく見えなかったかもしれませんが、それ以外の要素で「お姉さん」の領域を大きく逸脱していることは明白でしょう。お姉さん事件のほかのケースは、暗闇下だったとはいえ、遠くの街灯から薄暗い光が差して、まあおよその年齢は認識できる状況だったかと。「実はお姉さんではありません」とか、イチイチ言わなくちゃいけないそのシチュエーションがなかなか面倒ですな。相手だって百も承知しているわけですから「いちいち言わんでええわいな」と思っているでしょうが、こちらも言わないとお姉さんという呼称を受け入れている(喜んでいる)と思われそうでしてね。気まずいったらありゃしない。

 

いずれのケースも「おばさん」とかいう表現を避けて気を悪くさせないように無理して「お姉さん」と呼んでくださったことは想像に難くありません。お気遣い誠にありがとうございます。じゃあ、なぜ「おばさん」と呼ぶのが憚られたのか想像するに、この言葉には場合によってはマイナスの語感が含まれているからですよね。相手を尊重する感じがなく、いつでも気軽に使うには相手の気分を害してしまうリスクが高い。親戚の伯母様、叔母様を呼ぶときは別です。ボンジュールはめちゃくちゃ敬意を持って呼びます。しかし、その人の様子や印象からおばさん、おじさんと相手に呼びかけをするのは抵抗を感じます。社会倫理的に高まりを感じる昨今においてはなおさらのこと。じゃあ、相手の名前を特定できない場合、なんて呼び掛ければいいのか。

 

 

思い当たらぬ・・・

 

 

つまり、日本語がいけないんですよ。

呼ぶ方、呼ばれる方、双方にとって気の毒な話です。なんて罪な言語なんだ。

 

例えば、英国であれば“Ma’am!”と呼びかけれます。最初にそう呼びかけられたとき20代半ばだった私は「ん?あってる?」と思いましたが、これは大人の女性に対してリスペクトの意味を込めて使われます。18歳であろうと100歳であろうとMa’amでいいみたいです。「子ども扱いしていないぜ」ってことですから。言われた方は気分を害す必要はありません。呼ぶ方もこれで呼べば間違いないので、下手な気遣いは不要です。年齢別に呼称を変える必要がなく、常にリスペクトを含んでいますから合理的な言葉です。

 

翻って日本語にはMa’amに相当する日常語がない。それは男女ともにないのです。・・・ないように思うな。あるのでしょうか、本当は。(お詳しい方、教えてくださいませ~)

今の時点では「ご婦人」と呼びかけるのも習慣的には不自然です(将来的にはわかりませんが)。だからやむを得ずお姉さんじゃない人にも「お姉さん」でよびかけないといけないハメになる。まあ、つまり日本の文化や社会の習慣がそういう言語体系を作り言葉を生み出してしまったとういことでしょう。

由々しき問題です。70歳くらいになったらなんて呼び掛けられるのだろう・・・。

 

んじゃあ、作ろうか!Ma’amに相当するような新しい日本語の言葉を。

新しい時代や倫理観に合った言葉が生まれるのは自然なことです。相手を敬いつつ年齢に関係なく気軽に呼びかける日常語があると、社会のストレスが多少なりとも減るように思います。

 

そんなこと、思ったことありませんか?ご賛同いただける方、発案と拡散にご協力いただけますと幸いです。

 

ちなみに、ボンジュールは相手を敬って呼びかけるときに「ムシュウ(ムッシュ)」を使うことがあります。もちろんそれが許される状況においてのみですが^^;

それではみなさま、ごきげんよう。週末お仕事の方もオフの方も、ご自愛の上健やかにお過ごしくださいませ。

 

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