花研コーヒーブレイク
アメリカの花き小売業ってどうなのさ?
2021.04.29
こんにちは。泥油育子です。
重要なことを先に一つ。
春の叙勲が発表されました。 花き関係では群馬県の大澤憲一様(元JA群馬中央会会長 )と栃木県の高橋 武様(栃木中央会会長)が受章されました。
誠におめでたいことと心よりお喜び申し上げます。
大澤さまは大田花きの産地ウンチク探検隊で取材をさせていただいたことがございます。それ以来私どもも大変お世話になっております。
そんな春の叙勲が発表された4月29日、ゴールデンウィーク初日、今朝は電車も道路も比較的空いていました。
市場付近の道路が空いていたのは、祝日に加え、青果市場がお休みだったことが大きいと思います。例年ですと電車の乗客は、会社勤めの人たちが大きめのスーツケースを持ったファミリー層に入れ替わるのですが、今日は会社勤め風の人がほとんど。静かな山手線でした。
さすがに今日は人が少ないといえども、3度目の緊急事態宣言発出以降(少なくとも私が利用する時間帯と路線においては)、あまり電車の混雑具合は変わっていないように思います。あと1週間から10日くらいで感染者が相当劇的に減少すれば、緊急事態宣言も延長せずに済むのでしょうが、果たしてどうなりますか。なかなか我慢の日々が続きますな~。
さて、昨日4月28日付の日本農業新聞に、切り花相場が堅調との記事がありましたが↓
海外での切花取引のニュースも入ってきました。興味深いものもありますので、ちょっとだけご紹介したいと思います。
コロナ感染拡大によりホリデー用よりも日常使いの切花需要が増えて、
「おらぁ、40年間花の仕事をしているけんど、こんなによく売れたことはこれまでねえなぁ」
と花き仲卸業のヨーストさんは言っています。もちろんこんなしゃべり方はしないと思いますが💦
フローリストさんたちも大きな広告を打たなくても売り上げを伸ばしているのだとか。
物流コストとか以前より高くなって、結果切花の小売価格にも転嫁されるけど、それでも尚、消費者は切花を買い求めるってさ。詳細は上記タイトルをクリックの上、GOOGLE自動翻訳かなにかでご覧いただくと、ざざっとご理解いただけると思います。
米国の小売業協会の調査によれば、今年の母の日のギフト支出は280億ドルを見込んでいて、昨年より14億ドルアップを想定しているようです。仮に1ドル110円として3.1兆円ってことですよね。さすが、恐るべしGDP世界ナンバーワンの超大国アメリカ!(日本は母の日全体で5,000億円規模と想定)
発表によると今年は83%の人が母の日にギフトを贈るとしていて、その多くは宝飾品ですが、2番目に人気なのは花のギフト。その額は一人当たり20.85ドル(2,300円ほど)で、これも調査史上最高なのだとか。
☆上の記事の続きですが、花を買う予定だと回答した人は2番目に多いっていう話
母の日のマーケットサイズをみると一位がジュエリーで60億ドル規模、次いでお出かけ40億ドル規模、花は第四位27億ドル。3,000億円ぐらい!
日本国内において母の日の花のマーケットサイズは350-500億円くらいと試算されるので10倍以上かと。
若い世代の人たちはなかなかお庭を持てないので、インドアプランツを充実させインスタなどのSNSに掲載。しかもその植物を愛する理由はSNS上でで見せびらかすためではなく、育てることで精神的な安定を得るというのです。ハッシュタグは#plantsmakepeoplehappy(植物は人々を幸せにする),#plantdaddy(植物のパパ), #plantparenthood(植物の育ての親)あたり。
一方で移民や労働者階級、有色人種によるSNS投稿が多く、広大な庭園や風格のある家の持ち主による投稿は多くない・・・というコメントは、社会の悲しい現実の一端を一片を反映しているようにに思います。それでもその現実をポジティブに捉え、INDOOOR PLANTS繋がりで新しいコミュニティができるというのは、SNSがもたらしたプラスの局面といえるかもしれません。
な~んていう話題提供まででした。
ついでに米国繋がりで、個人的にはナショジオの記事で、6,700万年前の米国モンタナ州にはティラノサウルスが半径6キロ圏内に1頭いたらしいというネタに過敏反応中。東京都の面積なら20頭いたことになるらしく、東京都23区の各面積は同じではありませんが、約1区に1頭はいたというイメージでしょうか。区またぎで通勤する泥油としては、朝家を出て会社に着くまでに2頭見ることもあるかもしれないなんて妄想を膨らませ、人口密度ならぬ恐竜生存密度(個体群密度というそうです)に勝手にテンションアップしていました。ティラノサウルスの総数は25億頭(最大で420億頭)、同時に存在したのは最大で32.8万頭の可能性があるのだとか。
う~ん、米国の母の日の経済規模、太古の恐竜の多さに腰を抜かしそうな泥油でした。あ、いや、腰が痛いだけでした^^;
国内の花き消費について、「フラワーデータブック2021」で年齢別や世帯別支出の推移、県庁在地別の支出額などがわかってしまいます。この厚さ6mmの冊子の中で!
それではみなさま、ごきげんよう。