花研コーヒーブレイク
「お中元」とは?
2012.07.10
昔の中国では1月15日、7月15日、10月15日を「三元」として祝う習慣があり、真ん中の7月15日を中元として半年間の平穏を祝い、祖先を供養した。
それが日本に渡り、年間一大イベントであるお盆の要素も混じり、日本文化として現在のお中元が定着した。
東京周辺では7月15日頃までに贈り物をし、それ以降は「暑中御伺い(お見舞)」、立秋以降は「残暑お伺い(お見舞)」として贈る。
地方では8月15日頃が「中元」の風習になっているところもある。
大手百貨店三越によると、お中元に好適品は時代とともに変遷し、世相をよく表しているのだとか。
戦後間もなくは、贈答よりも自分や家族の頃でいっぱいいっぱいだったが、昭和30-40年前後は食料品なら輸入洋酒、鮭の缶詰め、調味料、大瓶のビールなど、大型の進物が流行りだった。「そうそう!」と思い当たる方もいらっしゃるのでは?
最近は大型のものというよりも軽くて付加価値(「選べる」など)があったり蘊蓄があったりという物語性のあるものが増えてきたそう。
たとえストーリー性が少ない商品であっても、なぜこれを選んだのかという理由を添えるといいということかな。
お中元に関するリサーチ結果はこちら。